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万博の暑さ対策で世界初披露の技術…ダイキン「氷の壁」冷たいパネルで建物を囲み、外より5℃低い

2024年10月16日 18:21
万博の暑さ対策で世界初披露の技術…ダイキン「氷の壁」冷たいパネルで建物を囲み、外より5℃低い

 大阪・関西万博で、世界で初めて披露される暑さ対策の技術とは。

 来年の大阪・関西万博で課題の一つとされているのが「夏の暑さ」。その対策として、空調メーカーのダイキンが世界で初めて披露する技術を使った施設を作ります。

 山本真帆 記者
「万博会場の熱中症対策の一環として作られたこの施設。外の気温よりも5℃低く作られた設定で、とても涼しく感じます」

 カギを握るのは「氷の壁」。空調技術を応用し、氷を作る冷たいパネルで建物を囲うことで、施設内の温度を下げる仕組みです。氷を作るための電気の一部は、環境に配慮し、太陽光発電で賄うということです。

 実際に、どのくらい涼しいのか検証してみると…。29℃を示していた温度計が約24℃まで、どんどんと下がっていきました。

 万博の開催期間中、約30人用のベンチが設置され、誰でも自由に利用できます。この施設のヒントとなったのは、日本の伝統文化です。

 冬の間に切り出した氷を夏まで保管する際に使われていた、自然の冷蔵庫とも呼ばれている「氷室」から着想。伝統文化と最新技術を組み合せた施設なのです。

 ダイキン工業 太田由美さん
 「万博は未来社会の実験場ということで、ダイキンとしても新しい技術に挑戦したいと思い、今回このような空調施設に挑戦しました。『人々が集う氷の木陰』というコンセプトで、お客様には木陰にいるような気持良い体験をしていただきたい」

 世界に誇る関西の企業が培ってきた技術が披露される日まで、あと半年です。

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