逮捕された「鴻池運輸」元課長ら 約4億5千万円を架空請求、一部をキックバックさせていたか 大阪
物流大手の鴻池運輸の元社員2人が、取引先に架空の請求をさせて会社に損害を与えたとして逮捕された事件で、架空の取引が約4億5000万円に上ることがわかりました。
29日朝、特別背任の疑いで送検されたのは鴻池運輸の元課長、光永将憲容疑者(38)ら2人です。光永容疑者らは2023年までの約1年間に、取引先4社に70回にわたり架空の業務の請求書を提出させ、会社に約1億8000万円の損害を与えた疑いがもたれています。
光永容疑者は当時、契約などに関する実質的な権限を持ち、会社の調査報告書によりますと、これまでに7社との架空取引で、約4億5000万円が支払われていたことがわかりました。
警察は、2人が支払いの一部をキックバックさせていたとみて、全容解明を進めています。