大阪府警は27日、体操服を盗むために大阪市内の学校に侵入したとして、37歳の会社員の男を逮捕・起訴したと発表しました。男は調べに対し「男児に興味があり、小学生を見ているうちに体操服などが欲しくなった」「盗った服は触ったり、着たりしていた」などを話しているということです。

　建造物侵入の罪で逮捕・起訴されたのは、大阪市住之江区に住むスーパーの従業員、石川浩志被告（37）で、2024年12月の朝、大阪市内の学校に侵入した罪に問われています。

　警察によりますと、石川被告が校内を徘徊しているところを職員が見つけ、声をかけたところ、石川被告は「甥っ子の忘れ物を届けに来た」と話したということですが、何も持っていなかったことから職員が警察に通報。駆けつけた警察官が石川被告の携帯電話を確認すると、制服や体操服を着た小中学生の写真データが多数あったことなどから現行犯逮捕したということです。

　警察は23年5月から24年12月の間に、大阪市内の小中学校で他にも6回にわたり、体操服やブレザーなど計約2万円相当を盗むなどした容疑を裏付けて、27日までに検察庁に最終送致しました。

　石川被告は保護者になりすまし、人がいない教室を物色する手口で犯行を繰り返していて、警察の調べに対し、「男児に興味があり、小学生を見ているうちに体操服などが欲しくなった」「盗った服は触ったり、着たりしていた」などを話しているということです。