×

【衆院選】進次郎氏に吉村氏…党の顔続々の兵庫6区は5人が激突 維新が兵庫の小選挙区で唯一議席獲得

2024年10月17日 18:39
【衆院選】進次郎氏に吉村氏…党の顔続々の兵庫6区は5人が激突 維新が兵庫の小選挙区で唯一議席獲得

 前回の衆院選で日本維新の会が兵庫の小選挙区で唯一、議席を獲得した兵庫6区。巻き返しを図りたい自民を含めた5人の候補が、激しい選挙戦を繰り広げています。

 1票の格差をめぐり、川西市の一部で区割りが変更された「兵庫6区」。

 「日本維新の会」が、前回の衆院選で市村浩一郎氏を擁立し、兵庫の小選挙区で初めて議席を獲得した選挙区です。

 大阪以外で党勢拡大を目指す維新。

 維新・市村浩一郎候補(60)
「吉村共同代表、よろしくお願いいたします!」

 議席を死守したい重要選挙区に、日本維新の会・吉村洋文共同代表も真っ先に駆け付けました。

 維新・吉村洋文 共同代表
「あの裏金の政治。これ本当におかしいですよ皆さん。これだけ日本のいろんな危機が、日本の課題が多くある中で、あの裏金の政治がまかり通っているのは、むちゃくちゃ。腹立ってしょうがないですね」

 3年前の兵庫県知事選で、推薦した斎藤氏をめぐる疑惑の対応が後手に回り、逆風が吹く維新。裏金問題に照準を絞り与党批判を展開しています。

(Q:兵庫6区に(選挙戦)2日目に入った狙いは?)
 維新・吉村洋文 共同代表
「厳しい選挙区なので、なんとか1人でも小選挙区で上がってもらえるよう頑張ります」
 
 維新・市村浩一郎候補(60)
「いま維新を応援したいとは言いづらい状況にはなっていると思うが、維新を応援していただいた層が離れたかというと、そうではないように思っています」

 前回、わずか2000票差で維新の候補に届かなかった自民党の大串正樹氏。

 自民・小泉進次郎 選対委員長
「政治の信頼をおとしめた責任、そのことを強く感じていますので、皆さんにお詫びをしなければならないと思っています。本当にごめんなさい」

 ”選挙の顔”として関西の選挙区を回っていた小泉進次郎選対委員長も16日、兵庫6区に入りました。

 神田貴央 記者
「こちらのホールでは撮影は禁止なのですが、小泉進次郎選挙対策委員長が応援演説を行っています」

 自民党候補も裏金問題を背負いながら、維新から選挙区を奪還する戦いを強いられています。

 自民・大串正樹候補(58)
「関西圏はどうしても『維新』という要素が、他の地域と違って大きな要素としてあるので、それに対して以前から(小泉氏は)『自民党こそが改革をしていく』ということを非常に強くおっしゃられていて、われわれも現実を見ながら、今までのいいところを生かしつつ少しづつ変えていく」

 前回の衆院選で3位に甘んじた立憲民主党の桜井周氏は、悲願の小選挙区での当選を目指しています。17日は大票田の宝塚市内の駅に立ち、有権者との交流を図りました。

 立憲・桜井周候補(54)
「裏金に象徴される自民党政治。お金で政策が買われてしまう、そういう政治を今後も続けていくんですか。もしくは国民のための政治、お金とは全然無縁の、でも国民のためになる政治に変えたいのか、この選択だと思っています」

 今後、党を率いる野田佳彦代表も応援に駆け付ける予定です。

 共産党の吉見秋彦氏は、経済政策なども争点になる中、「最低賃金」の引き上げを強く訴えました。

 共産・吉見秋彦候補(50)
「私たちは取りも直さず国民の収入を引き上げること。具体的には、最低賃金を、今の安すぎる1,000円から1,500円、2,000円へと引き上げること。これが当面必要です」

 参政党の伊藤正哉氏は、減税と教育環境の整備を中心に訴え、支持を呼びかけています。

 参政・伊藤正哉候補(36)
「なんとしても減税を成し遂げたい。これ以上、国民の生活を苦しくしてはならない。これ以上、国民負担を増やされてたまるかということを声高に訴えていきたい」

 5人の候補がしのぎを削る「兵庫6区」。運命の投票まであと10日です。

読売テレビのニュース