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【法廷ルポ】LINEグループは『恋して昇天ナンマイダ』“紀州のドン・ファン”殺害事件 元妻の裁判 友人が証言する素顔「月100万円もらえるから、そんなおいしい話ない」

2024年9月13日 14:04
【法廷ルポ】LINEグループは『恋して昇天ナンマイダ』“紀州のドン・ファン”殺害事件 元妻の裁判 友人が証言する素顔「月100万円もらえるから、そんなおいしい話ない」

 紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家の男性が殺害された事件で、殺人などの罪で起訴されていた元妻の須藤早貴被告(28)の裁判員裁判2日目の審理が13日、和歌山地裁で始まりました。

 須藤被告は黒のワンピースにカーディガンを羽織った姿で法廷に姿を見せ、開廷前から資料を読み込むなどして落ち着いた様子で裁判に臨みました。裁判で検察側は、須藤被告の友人の証言を証拠として提出しました。

 “紀州のドン・ファン”と呼ばれた和歌山県田辺市の野崎幸助さん(当時77歳)は、2018年5月、急性覚醒剤中毒で死亡しました。元妻の須藤早貴被告(28)は、野崎さんに殺意をもって、何らかの方法で致死量の覚醒剤を摂取させ殺害したなどとして、殺人など罪に問われています。

 12日の初公判で須藤被告は「殺していません」と無罪を主張した一方、検察は「完全犯罪」などの検索履歴があったなどとして「遺産目当てで結婚し殺害した」と指摘しています。

■高校時代の友人とのLINEグループは『恋して昇天 ナンマイダ』「月100万円もらえるから、そんなおいしい話ない」

 13日の裁判で、検察側は証拠として、高校時代の友人の証言をとりあげ「札幌の高校で出会い、高校時代『恋して昇天 ナンマイダ』という4人のLINEグループを作成して、頻繁にやり取りしていた」「財産が目当ての結婚だと聞いた、早貴ならやりかねないと思った」という発言を引用しました。

 また、専門学校の友人の証言として、なぜ結婚したのか尋ねると、被告は「(野崎さんから)『兄弟に遺産を渡したくない、君にあげたい』と言われたが、一緒には住んでいない」と返答したことを引用。さらに被告からは「財産もらうためだった」とメッセージがあったことを明かしました。

 また、専門学校時代の友人の「『なんで結婚した?』と聞くと(被告は)『月100万円もらえるから、そんなおいしい話ない』と返答があった。早貴はお金のために結婚したと思います」という証言も、証拠として提出されました。

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