"紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家の男性を殺害した罪に問われている元妻の裁判で13日、検察は元妻が友人らに「財産をくれるから結婚した」とのメッセージを送っていたと明らかにしました。
（取材・報告　澤井燿平記者）

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　裁判は12日に引き続き行われ、元妻は黒のワンピースにカーディガンを羽織った姿で法廷に姿を見せ、開廷から資料を読み込むなどして落ち着いた様子で裁判に臨みました。

　無職の須藤早貴被告（28）は、2018年、田辺市の自宅で、“紀州のドン・ファン”と呼ばれた野崎幸助さん（当時77歳）に何らかの方法で覚醒剤を摂取させ殺害したとされています。12日の初公判で須藤被告は「殺していません」と無罪を主張した一方、検察は「完全犯罪」などの検索履歴があったなどとして、「遺産目当てで結婚し殺害した」と指摘しました。

　この日の裁判では、証拠調べの手続きが行われ、検察は須藤被告が高校時代の友人らのSNSグループに、「財産をくれるから結婚した」などとメッセージを送っていたことを明らかにしました。さらに「警察に何か聞かれても何も答えないように」と口止めをしていました。現在も裁判は続いていて、午後からは検察が申請した証人尋問が行われる予定です。