【自民党総裁選】“次の首相”へ…史上最多9候補が論戦開始
事実上、“次の首相”を決める選挙が始まりました。史上最多9人の候補者が競う自民党総裁選が12日に告示され、15日間にわたり論戦が行われます。
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決戦の火ぶたが切られた、自民党総裁選。今回が5度目の挑戦。“最後の戦い”としているのは、石破元幹事長です。
──最後と思うと?
石破元幹事長(67)
「5回出た人いないしね。自分を奮い立たせることにもなるし、周りの方々に対する訴求力が少しでも高まるといいな」
演説会では、語気を強め、日本の安全保障について訴えました。
石破元幹事長(67)
「北朝鮮がけさもミサイルを発射しました。遊びや冗談でやっているわけではない」「防衛力整備のあり方、自衛官の処遇、国の責務、地方自治体の責務、これを(憲法に)書くことによって、独立・平和を守っていかねばなりません」
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国会近くの神社で、必勝祈願を行っていたのは、高市経済安保相です。厳しい暑さのなか、着ていたのは、青いスーツです。
高市経済安保相(63)
「きょう冬物なんです」
実は、前回の総裁選で敗れた際に着ていたものと同じだといいます。
高市経済安保相(63)
「“げん”が悪いと思われるかもしれませんが、あのとき『もう一回やったる』と、負けた瞬間にそうつぶやいていた」
雪辱の思いを胸に、訴えたのは…
高市経済安保相(63)
「Let’s be reborn(生まれ変わろう)。自民党を足腰の強い・信頼される政党に。これが最優先課題となります」
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一方、総裁選に初めて挑む、小泉元環境相。
小泉元環境相(43)
「長年議論ばかり続け、答えを出していない課題に決着をつけたい」
その上で、ある“身の上話”を明かしました。
小泉元環境相(43)
「両親が幼い頃に離婚し、中学2年生までそのことを知らず、母親だと思っていた人は伯母でした。私を産んでくれた母には、会う気にはなれなかった。会ったら、母親代わりとして育ててくれた伯母を裏切ることになると思った。そんな思いに変化が生まれたのは、私自身が子供を持つ親になったこと。今年初めて母に会いにいきました。会って良かったと思っています」
こうした経験から、誰もが自分らしい生き方ができるようにしたいと訴えましたが、党内の反応は様々で…
自民党議員
「きょうは国家観や政策を語る場だろう?お母さんに会っただの、なんだのって、きょうのテーマと関係ないじゃないか」
批判的な受け止めの一方…
自民党議員
「総理になろうという人が、どういう生い立ちの人で、どういう考え方の人なのか、というのは伝えた方がいいと思う」
また12日夜、小泉進次郎氏の父親、元首相の小泉純一郎氏が取材に応じ、経験不足が指摘される息子への心情を口にしました。
小泉純一郎元首相(82)
「いま総理にならない方がいいのにね」
一方、Xで250万人以上のフォロワーを持つ河野デジタル相が、昼過ぎに投稿したのは…
河野氏の公式Xより
「出陣の前にカツカレー」
“げん担ぎ”したことを報告。
河野デジタル相(61)
「どうやって世界の平和と安定を、どうやって共通の価値観を守っていくのか。日本の主張を聞いてもらい、日本がその役割を果たしていかないといけない時期にきている」
林官房長官は12日朝、“ある4文字”が頭に浮かんできたといいます。
林官房長官(63)
「風林火山であります。私は林でしたから、静かなるごとく、これだけでございました」「火のごとく激しく、たまには怒ります。そして山のごとく動かず、決してぶれることなく、信じる道を、皆さんとともに戦い抜きたいと思います」
党、政治、行政、3つの改革を主張しました。
「チーム陽子」と掲げ、出陣したのは、上川陽子外相。身につけた白いスーツには、希望や夢を描く、白いキャンバスという思いが込められているといいます。
上川外相(71)
「どれほど困難な状況でも決断してきた私だからこそ、覚悟を持ってこの困難に立ち向かうことができます」
“コバホーク”こと小林前経済安保相は、「日本を世界の真ん中に立たせたい」と意気込み。
小林前経済安保相(49)
「国民が夢と希望を感じられる日本を、世界をリードする日本をつくります。確固たる信念と仲間の力があれば、越えられない壁はない」
深夜まで練習して、原稿を暗記したというのは、加藤元官房長官。
加藤元官房長官(68)
「国民の所得倍増に、私の全てをかけて取り組んでまいります。どうか皆さん、新しい日本を切り開くために、共に頑張っていこうではありませんか」
茂木幹事長は、大勢の拍手で、迎えられ…
茂木幹事長(68)
「チームを束ねる力を持っている。そのように自分は確信しています。結果にコミットします」
増税ゼロでの政策推進を行うと主張しました。
(9月12日放送『news zero』より)