【自民党総裁選】“次の首相”は誰に…“史上最多”9人の戦い
事実上、次の首相を決める自民党総裁選挙が12日に告示されました。史上最多の9人が立候補した、かつてない総裁選。選挙戦の初日、候補者はどのようなビジョンを訴えたのでしょうか。
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12日午後、候補者が一堂に会し演説会が行われました。9人も候補がいるため、1人の持ち時間は10分間。4人目が終わった段階で、40分以上が経過していました。
司会 中谷元・元防衛相
「みなさん、ちょっと一息入れましょう。深呼吸をお願いします」
いよいよ本番を迎えた総裁選。各候補が訴えたこととは…
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「チーム進次郎、新時代の扉を開けよう!」
総裁選への挑戦は、初めてとなる小泉進次郎元環境相。党の演説会では…
小泉進次郎元環境相
「次世代に間に合わせるために、全体重を乗っけて、全てをかけて、圧倒的なスピードで積年の課題に決着をつける覚悟は、誰よりもあります」
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12日朝、日本テレビのカメラに心境を語った石破茂元幹事長は…
石破茂元幹事長
「5回出た人いないしね。最初の3日間終わると、大体ペースがつかめるから」
5度目の挑戦となる石破氏。経験を武器に最後の戦いへ。
石破茂元幹事長
「新しい日本国のために、皆さまと石破茂、ともに戦い、必ず勝利をいたしてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます」
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林芳正官房長官は12日朝、4文字の言葉が頭に浮かんだといいます。
林芳正官房長官
「『風林火山』。いままで私は“林”でしたから、静かなるごとく、これだけでした。しかしこれから戦いなんです。火のごとく激しく、たまには怒ります。信じる道を皆さんとともに、戦いぬきたいと思います」
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告示日を迎えた朝、河野太郎デジタル相は…
河野太郎デジタル相
「(きょうは)ぎりぎりまで寝てました」
総裁選への挑戦は3度目。出陣式では、「カツカレー」でゲン担ぎ。イメージカラーの青のタオルで激励されました。
河野太郎デジタル相
「改革をやり遂げた私の実績を、是非みて頂きたいと思います」
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「勝つぞー!」
若手・中堅の声に押され出馬したのは、“コバホーク”こと小林鷹之前経済安保相です。
小林鷹之前経済安保相
「まず党改革を断行します。幅広い人材が自民党にはいます。私は本当の意味で、適材適所の人事を断行します」
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深夜まで練習して、原稿を暗記したという加藤勝信元官房長官。
加藤勝信元官房長官
「国民の所得倍増に私の全てをかけて、取り組んでまいります。どうか皆さん、新しい日本を切り開くために、ともに頑張っていこうではありませんか」
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大勢の拍手で迎えられたのは…
茂木敏充幹事長
「チームを束ねる力を持っている。そのように自分は確信しています。結果にコミットします」
茂木幹事長は、実績と経験をアピールしました。
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必勝祈願を行った高市早苗経済安保相。気温34℃、厳しい暑さのなか着ている青のスーツは…
高市早苗経済安保相
「きょう冬物なんです」
あえて選んだスーツは、前回の総裁選で敗れた際に着ていたものと同じだそうです。
高市早苗経済安保相
「『もう一回やったる』と、負けた瞬間にそうつぶやいていた。勝ちにいくぞ。ありがとうございました」
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同じく初の女性首相を目指す上川陽子外相。「チーム陽子」で初の総裁選へ。
上川陽子外相
「戦いは今日からスタート。すでにスタートラインから、私は体が乗り出している状況でありまして、気合が入っております」
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9人が出馬した史上最多の総裁選。9月27日に投開票が行われます。