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基準超セシウムも「大丈夫だよ」富士山で“無断キノコ狩り”が横行 採取規制続く中 山梨県

2024年9月12日 20:55
基準超セシウムも「大丈夫だよ」富士山で“無断キノコ狩り”が横行 採取規制続く中 山梨県
 原発事故の影響で天然キノコの採取が規制されている富士山で、キノコ狩りを楽しむ人が今年も後を絶ちません。県などは自粛を呼びかけています。

キノコ狩りをした人
「コメツガ(松の一種)に出るマツタケ。ものすごく貴重」

 11日にマイカー規制が解除された、富士山の麓と5合目を結ぶ富士スバルライン。 沿道で出合った人が手に持っていた袋には、キノコがあふれていました。

 原発事故以降、富士北麓の富士吉田市や富士河口湖町、鳴沢村のキノコからは毎年、 国の基準値を超える放射性セシウムが検出され、採取や出荷が規制されています。現在も規制解除のめどは立っていません。

キノコ狩りをした人
「家に持っていって鍋とかいろいろ料理に使っています。もう今更それほど(放射性物質の)影響はないかなと思う。1日がかりで遊んで、帰ってからおいしく食べられるでしょう」「あれだけ採っている人がいるんだから大丈夫だよ。私はもう先がないんだから。(みんな)自分は大丈夫と思っているんじゃないですか」

 富士山の森林を管理する地元の恩賜林組合は規制に伴い、キノコ狩りに必要な「鑑札」の発行を中止していますが、無断採取は後を絶たないといいます。県は「放射性物質は目に見えない。キノコ採取の自粛は続けてほしい」と呼び掛けています。
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