秋の味覚に異変…天然キノコ「例年の10分の1」記録的な猛暑が影響か 山梨県
記録的な猛暑の影響で秋の味覚にも異変です。天然物のキノコの収穫量が例年の10分の1ほどに落ち込んでいるといい、本格的なシーズンを前に関係者が気をもんでいます。
県内では10日も気温が上がり、甲府では35.0℃の猛暑日となりました。この夏の猛暑日は大台の40日目となり、記録的な猛暑が続いています。この暑さで影響を受けているのが秋の味覚、キノコです。
「秋本番のキノコはだめだ。全然出てない。(例年)いよいよキノコが採れるってなったのから10分の1くらいの数。少ないです」
甲斐市中下条にある「とみや青果店」です。毎年この時期には多くのキノコを取り扱っていますが、今年は持ち込まれるキノコが少なく、売り場の面積を減らして対応しているといいます。
「キノコは湿度と温度のバランスがきちっとそろっていないと出ません。温度が30℃も35℃もあれば発生しない」
今年の不作の原因は猛暑。暑さの影響で、夏に発生するタマゴタケなどのキノコがまだ出続けているということです。今後、気温が下がってくると本格的なキノコシーズンとなりますが、例年通りの収穫量が見込めるか関係者の心配は続きそうです。