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【新型コロナ】感染者急増…新たな変異株とエアコンによる部屋の閉め切り影響か 熱中症と似た症状も

2024年7月18日 17:57
【新型コロナ】感染者急増…新たな変異株とエアコンによる部屋の閉め切り影響か 熱中症と似た症状も

 18日は、近畿各地で35℃以上の猛暑日となりました。熱中症に警戒が必要な中、いま、新型コロナの感染者が急増しています。この夏、暑さと感染症をどう乗り越えたらよいのでしょうか。

 暑い 暑い! あつ~~~~~~~い!!

 山口杏奈記者
「午前10時ですが、気温は30℃を超えていて、日傘では防ぎぎれないほどの強い日差しが照り付けています」

 大阪市内の最高気温は猛暑日の一歩手前34・9℃まで上昇。近畿地方では、滋賀を除く2府3県で熱中症警戒アラートが発表され、大阪では今年初めての発表となりました。

 街の人
「結構やばいですね。年々暑くなっているという感じですね」
「もうたまりませんね!みんな限界でしょう」

 「ハー」「ト」んでもない暑さと言わんばかりに「ハト」も水をごくごく。

 さらに最高気温36℃以上の猛暑日を記録した奈良市。この暑さで「シカ」も、休む「シカ」ないといったところでしょうか。

 一方…。

 松本貴勲カメラマン
「舞鶴市では、浴衣姿の高校生らが夏の暑さを和らげようと地域に貢献しています」

 京都府舞鶴市では、地元の湧き水を使った打ち水の催しが。涼しげな浴衣姿の高校生20人が、柄杓(ひしゃく)を手に水をまき、涼しさを呼び込みました。

 また、こちらの小学校では、熱中症対策のため水筒を持参した上で終業式が行われました。

 先生
「1学期よく頑張りました~」

 子どもたちのお楽しみ、夏休みがいよいよ19日からスタートします。
 
 小学5年生
「かき氷を山ほど食べたい」
「大分県におばあちゃん家があるので、虫いっぱい捕れるように頑張る!」
「家族でフィリピンに行きます。今、円安とかで大変なんですけど、ジンベエザメと泳ぎたいです!」

 夏休み期間中も猛暑が予想され、熱中症対策が必要です。

 異常な暑さのこの夏。新型コロナウイルスの感染者も増えています。

 大阪市内のクリニックでは、38℃以上の発熱があったという男性が診察を受けていました。

 小畠クリニック・小畠昭重院長
「新型コロナやな」

 陽性と診断された70代男性
「え?」

 男性は新型コロナ陽性だと診断され、LINEで家族に報告。肩を落としていました。

 喉の痛みなど風邪のような症状を訴える70代の女性は。

 小畠院長
「今までコロナにかかったことは?」
 陽性と診断された70代女性
「1回ある」
 小畠院長
「やっぱりうつってるな。この時点で赤い線出てますね」

 このクリニックでは、18日午前だけで「発熱」など風邪のような症状を訴える人が8人訪問。そのうち5人が新型コロナ陽性でした。

 小畠院長
「7月入ってから急に増えだして、検査して5割ぐらいの人が陽性という感じ」

 いま、猛威をふるっているのは、オミクロン株から派生した新たな変異株「KP.3」です。感染力が高いうえに変異株であるため、今あるワクチンは効きにくいといいます。

 大阪府内で7月8日からの1週間で確認された新型コロナの感染者数は、1医療機関あたり9.65人と、前の週の1.5倍に。6週連続で増加しています。

 急激な暑さの中、コロナ患者が増加する背景について専門家は。

 感染症が専門の大阪大学・忽那賢志教授
「ひとつは、エアコンを使って部屋を閉め切りますよね。そうすると換気が不十分になることが要因のひとつとしてはあると思う。人の移動が活発になって増えやすいとか、もちろんそういうこともあるのかなと思います」

 「猛暑」と「新たな変異株」の対策に追われる今年の夏。新型コロナに感染した50代の男性です。体調を崩した当初、熱中症のような症状を訴えていました。

 熱中症と“コロナ”の症状の50代男性
「めまいと汗がきついというのがありました。ほとんどベッドから起き上がれない状態で、 水分をとりながら体を冷やして療養してました」

 その後、職場で意識を失い救急搬送され、熱中症の疑いがあるとして検査を受けました。その中で新型コロナの陽性が確認されたのです。

 50代男性
「2024年になってコロナにかかるかなと思いましたね。咳とかたんはその時点ではなかったので、 その後、咳とかが出てきてやっぱり」

 「新型コロナ」と「熱中症」。私たちは何に気を配るべきなのでしょうか。

 忽那教授
「熱中症の場合の方も、熱が高くなっていますし、けん怠感を示されて、そういう所では共通している症状はあると思う。鼻水が出てきて喉が痛くて、実はコロナでしたということもあるかもしれません。良くならない場合、あるいは意識がもうろうとしたりひどい症状の場合には、早めに医療機関を受診していただくのがいい」

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