■個性さまざま…10位～5位の顔ぶれ

森圭介アナウンサー
「最新の全国の『道の駅』満足度ランキングが発表されました。じゃらんの『全国道の駅グランプリ2024』（全国4221人回答）です。道の駅の魅力を、たくさんお伝えします」

「10位は『道の駅むなかた』（福岡）。9位の『道の駅保田小学校』（千葉）は、廃校になったところを道の駅として使っているということです」

「8位は『伊東マリンタウン』（静岡）、7位は『道の駅しちのへ』（青森）、6位は『なないろ・ななえ』（北海道）、5位は『遠野　風の丘』（岩手）です」

刈川くるみキャスター
「福岡に実家があるので、『道の駅むなかた』には行ったことがあります。玄界灘、海を一望できます。行って初めて、福岡にこんな特産物があったんだと気付くことも多く、よく遊びに行っていました」

鈴江奈々アナウンサー
「地元の人にとっても発見のある場所ですね」

■全国最多、127駅がある北海道

森アナウンサー
「6位と4位に北海道の道の駅がありますが、去年まで北海道と沖縄はランキングに入っていませんでした。今年から入れたら、北海道がいきなり2つ入ったということです」

「北海道の道の駅は全国で一番多く、127駅があります。その中の満足度1位は『道の駅花ロードえにわ』です。恵庭市は新千歳空港と札幌市の間にあり、花・水・緑・食・買い物と全部が楽しめる理想の道の駅です」

■北海道で満足度ナンバーワンの理由

森アナウンサー
「人気のグルメは、地元の恵庭産の放牧されて育った豚『こな雪とんとん』を使ったスキレットカレーです。スキレットはキャンプで使う小さなフライパンで、これでカレーを楽しめます」

「さらには、恵庭で有名なかぼちゃを使ったかぼちゃプリンパン（190円）もめちゃくちゃ人気で、皆さんこれを求めて行列を作っています。地元ならではの特産品が盛りだくさんなのが、北海道の満足度ナンバーワンの理由のようです」

「飲食スペースに遊具があります。カヌーがあったり、テントが張ってあったりもします。店内で買ったものを外で食べられます」

鈴江アナウンサー
「食べるスペースだけでなく子どもたちが遊べるスペースがあると、車の中ではじっとしていないといけないので、親としては助かりますよね」

■じゃらん統括編集長に聞く「傾向」

森アナウンサー
「こういう所を目的地として選んでいる方もいるということです。今年の傾向について、グランプリを発表したじゃらんの長田佳子統括編集長に聞きました」

「今年は物価高で円安の影響もあるので、海外よりも国内の『安・近・短』、つまり安くて近くて日程が短いといった旅行が求められているということです」

「国土交通省によると道の駅は全国に1213駅（今年2月時点）あります。盛り上がっていて、年間2億人近くの方が利用し、売上額は年間約2500億円（2019年度）です」

「今年の傾向は東北・北海道が人気ということです。この地域は車文化で、道の駅が多いことで満足度が高い道の駅が多い。さらに東北と北海道の方が、地元愛が強いという結果が出ているそうです。だから素晴らしい特産品が手に入る、と分析されています」

■初のトップ3入り…名物は「牛肉」

森アナウンサー
「ランキング3位は『道の駅米沢』（山形）。満足度は75.6％です。一昨年はランク外、去年は5位でしたが、今年初めてトップ3に入りました。どんな特産品が食べられるのでしょうか。米沢といえば牛肉。ここでは、お肉を自分で選んでその場で焼いてもらえます」

鈴江アナウンサー
「専門店みたいですね」

森アナウンサー
「他にも鶏ガラと煮干しのあっさりしょうゆベース、細いちぢれ麺の米沢ラーメンや、十割板蕎麦、アップルパイも有名だということです。夏休みの最盛期には1日1万人以上のお客さんが集まります」

「道の駅はもともと休憩施設と言われていましたが、（今や）目的地となっています。高速道路もサービスエリアやパーキングエリアは規模が大きくなって、そこに行きたいという人が増えていますが、一般道の休憩施設である道の駅も盛り上がりを見せています」

忽滑谷こころアナウンサー
「行きたくなりました。地元の名産品がギュッと1か所に集まっているので、目的地にしたくなる理由が分かりますよね」

■公園やアスレチックもある道の駅が2位

森アナウンサー
「2位は川場田園プラザ（群馬）で、満足度は76.4％です。去年と一昨年のグランプリで、1位と2位は毎年競っているくらい満足度が高く、この川場田園プラザも素晴らしいところです」

「休憩施設もあるんですが公園やアスレチックもあり、とにかく広い。1日まるごと楽しめて、去年の来場者は約270万人です」

鈴江アナウンサー
「ここをめがけて皆さん遊びに行くんでしょうね」

森アナウンサー
「テーマパークですし、公園でお子さんを遊ばせることができます。のどが渇いたら、牛乳がおいしい地域でもあるので、新鮮な牛乳を使ったのむヨーグルトが大変人気です」

鈴江アナウンサー
「この地域のブランドということなんですね？」

森アナウンサー
「そうです。小さいサイズだと1本160円で、年間で約180万本も販売されています。オンラインでも買えます」

■1位の道の駅は宮城…人気の商品は？

忽滑谷アナウンサー
「これを越えてくる道の駅があるということですね？」

森アナウンサー
「1位は、『あ・ら・伊達な道の駅』（宮城）で満足度は81.1％。5回行われているこのランキングで、2020年と2021年も含め3回グランプリに選ばれました。施設がある大崎市で伊達政宗が青年期を過ごしていたので『伊達』が入っています。まさに最強の道の駅です」

「年間で約300万人が来場します。今年のゴールデンウイークは県外から来る車も多くありました。駐車場は午前中から混んでいます。人気は朝どれ野菜と山菜。地元産のジビエ、イノシシのお肉も楽しめます。屋外のフードコーナーには、大変な行列ができています」

■鳴子温泉の行き帰りに便利な場所

鈴江アナウンサー
「行ったことはなかったですが、山菜とかジビエとか、なかなか都内のスーパーなどでは手に入らないものですし、そこに行かなければ買えないものもあるでしょうから、そこをめがけて行くのも納得ですね」

森アナウンサー
「仙台から車で1時間くらいですが、鳴子温泉が近いということで、温泉の行き帰りに行く方が多いということです」

■担当者「約8割がリピーター」

森アナウンサー
「地元の特産品はもちろん、北海道と愛媛県に姉妹都市があり、そこの名産品などもいただけます」

「担当者は『来てくれるお客さんの約8割がリピーター。昔ながらの商品も人気が根強く、誰もが安心して過ごせる憩いの場になっている』と話しています。仙台から車で行ってもいいし、東北自動車道でここをめがけて行ってもいいということです」

「皆さんの地元の近くにもとても素敵な道の駅があると思います。ちょっと海外旅行は難しいかなという方は、自分の車で近くの道の駅でお気に入りを探してみるのもいいかもしれません」

（2024年7月18日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より）