夏休みどう過ごす? “円安を痛感”人気の海外旅行先に“異変” 国内は厳しい暑さで…
間もなく始まる夏休み。海外旅行では、記録的な円安の影響が─。では国内で…と思っても厳しい暑さが続く見込みで、今年の夏休みは過ごし方に変化が起きているようです。
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3連休最終日となった15日。羽田空港に帰ってきた皆さんのスマートフォンの中には…異国情緒あふれる思い出がいっぱい詰まっていました。
イタリアから帰国した人
「イタリアまで行ってきました。新婚旅行ですね」
「ベネチアのゴンドラに乗ったんですけど、景色もよかったし、街並みがすごくきれいで、すごくよかった」
2人きりで8日間。
イタリアから帰国した人
「(写真)いっぱい撮りました。1人1500枚とか2000枚。せっかくなので」
イタリアでのハネムーン。
イタリアから帰国した人
「お互いの職場の休みの兼ね合いがとれるのが今。人多いかなと思った。夏休み前に行けたらいいなと…」
人混みを避けるために、今週末から始まる本格的な夏休みシーズンより前に、日本を出発したといいます。
ただ、どうにも避けられなかったというのが、記録的な円安です。
イタリアから帰国した人
「円安の影響はだいぶ感じましたね」
「コーラ1本が3~4ユーロ。4ユーロと考えると約700円。ペットボトル1本が高いーってなった」
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イギリスから帰国した女性も…
イギリスから帰国した人
「ビールも高かった。(1杯)1000円超えている」
「パブに行ったんですけど、日本だったら3000円くらいかなと思ったら、6000円だった。ちょっとしか飲んでない」
こうした“円安ショック”の影響で、海外旅行のランキングに変化が出ています。
JTBによると、ハワイの人気は揺るぎませんが、去年2位だったグアムは今年5位に転落。代わりにランクアップしたのが円安の影響を受けづらいとされる韓国など、アジアの国や地域です。
実際に韓国を満喫してきた家族に話を聞くと…
韓国から帰国した人
「安くはないけど、海外でもこれくらいで済むんだったら…という感じで行けました」
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夏休みに向けて気になる旅の予算。こうした中、売り上げを伸ばしているという夏休み後半からの「ツアープラン」が…
JTBトラベルゲート有楽町 末永千尋さん
「レイトサマースペシャルは、日本で申し込めるだけでなく、事前に日本で精算できる」
現地でのアクティビティーなどにかかる代金を、出発前に支払うことでお得になるという海外ツアープランです。期間は夏休みの繁忙期が過ぎた8月後半から10月の末出発まで。(8月19日~10月31日出発まで ※一部例外あり)
例えば、台湾のツアーでは、夜景スポットを楽しむオプションを現地で購入すると大人1人約8800円だといいますが、このプランで事前に購入すると1000円のみ。
“お得感”と旅全体にかかる費用が事前に把握できる“安心感”が、円安と物価高の中でも海外旅行に行きたい客の心をつかんでいるということです。
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街で夏休みの予定を聞いてみると…
高校2年生
「(家族で)本当は海外旅行も考えていたが、近場でゆっくりできるところ。千葉とかいろいろあった。最終的に小田原」
会社員(40代)
「海外は家族の予定が合わない。国内の近場で行けるところ」
国内旅行も根強い人気です。
日本生命のアンケートでは、約半数が今年の夏休みは「自宅・自宅周辺で過ごす」予定だと回答。
“自宅でまったり派”の人は…
“自宅で過ごす”会社員(30代)
「会社の休みが決まってて。お盆のあたり」
──ここ行きたいとか
“自宅で過ごす”会社員(30代)
「決まってない。家大好き。ドラマ・YouTube見たり、ゴロゴロしたり。家の掃除とかたまってるから、1個1個片付けようかな」
自宅で過ごす理由のもう1つは…
「暑くてあまり外出たくないので…」
夏の“酷暑”です。
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こうした暑さを避ける動きは、千葉市のプールでも始まっています。
稲毛海浜公園プール責任者 木村俊孝さん
「我々、初の試みで夜の営業を始める」
“ナイトプール”を8月17日からオープン(※9月1日まで)。
お客さん
「夜のプールだと、比較的涼しいと思うので来やすい」
ターゲットは…
稲毛海浜公園プール責任者 木村俊孝さん
「子どもたちも来られるような、夏祭りをテーマにしたイベントを考えています。料金は昼間と変えずに営業する。小学生は500円で入れる」
夜に営業することで、昼の混雑緩和や、熱中症のリスクを下げる狙いがあるということです。