「丁寧な対話と謙虚な姿勢で臨む」斎藤知事が再選後初の県議会 維新県議団は“自主解散しない”で合意
兵庫県の斎藤元彦知事は再選後、初めての県議会に臨み、「丁寧な対話と謙虚な姿勢で県政運営に臨む」と述べました。
兵庫県議会は3日午前11時ごろ始まり、11月の出直し選で再選を果たした斎藤元彦知事が所信表明を行いました。
兵庫県・斎藤元彦 知事
「私が全身全霊を注いできたのは、新たな事業展開や改革に挑戦をすることでした。しかし、その過程でおごりや慢心があったのかもしれません。こうした点を冷静に見つめ直し、丁寧な対話と謙虚な姿勢を胸に刻んで、県政運営に臨むことをお誓い申し上げます」
また、パワハラや贈答品の受領などの告発文書について、説明責任を果たしていくとともに、公益通報窓口の外部化や物品受領のルールづくりを早期に行うとしました。
さらに、告発した元県民局長の公用パソコンに保存されていた私的な情報が外部に漏えいした疑いがあるとして、第三者機関での調査を検討していることも明らかにしました。
兵庫県・斎藤元彦 知事
「今、SNS上で出ている文書が今回の文書問題に関するものかわからないので、第三者機関で事実関係をきちんと確認していく中で対応していく」
一方、維新県議団は知事選の結果を受け、吉村洋文代表から提案された県議会の自主解散について、「成立の見込みがない」として、解散を提案しないことで合意しました。
維新県議団・門隆志 幹事長
「『パフォーマンスだ』『勝手なことをしている』と一蹴されてしまうのは本意ではない。自主解散は、いったん選択肢としては外す」
維新は、パワハラがなくなるような体制整備など、今後の議会に提案したいとしています。