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伝統の「追い込み漁」解禁前に、反捕鯨団体の妨害想定した訓練 海上保安庁らが参加 和歌山・太地町

2024年8月22日 18:58
伝統の「追い込み漁」解禁前に、反捕鯨団体の妨害想定した訓練 海上保安庁らが参加 和歌山・太地町

 ‟くじらの町”で知られる和歌山県の太地町では、伝統の「追い込み漁」の解禁を前に、反捕鯨団体などによる違法行為を想定した訓練が行われました。

 訓練では、海上保安庁や漁業関係者らが、ゴムボートの操縦方法や、転覆したカヤックを救助する手順を確認したほか、漁の妨害行為を行う小型船を海上保安庁の巡視艇が追跡する訓練も行われました。

 太地町をめぐっては2009年、伝統の「追い込み漁」を隠し撮りして公開された映画「ザ・コーヴ」が、アカデミー賞のドキュメンタリー映画賞を受賞した事をきっかけに、反捕鯨団体が漁を監視したり、いけすが切断されたりしたことから、毎年、漁の解禁前に違法行為を想定した訓練が行われています。

 いさな組合・松本修一組合長
「新型コロナで(反捕鯨団体らが入国できず) 何年か空きがあるので…気が抜けている面があるとだめなので、新たにやっていきたい」

 漁は9月1日から解禁され、来年春までの期間中、警察や海上保安庁が24時間体制で監視を行います。

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