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駒大・佐藤圭汰 高校の後輩との“並走”に込めた思い 箱根7区区間新に「あいつすげえ」「メガ記録」監督車からは驚嘆の声

2025年1月20日 6:30
駒大・佐藤圭汰 高校の後輩との“並走”に込めた思い 箱根7区区間新に「あいつすげえ」「メガ記録」監督車からは驚嘆の声
箱根駅伝7区を走った駒大・佐藤圭汰選手と中大・岡田開成選手(写真:アフロ)
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(2025年1月2日往路、3日復路)

1月2日、3日に行われた第101回箱根駅伝は、青山学院大学が2年連続8度目の総合優勝で幕を閉じました。

19日に放送された日本テレビの『もうひとつの箱根駅伝』では、その戦いの裏側を公開。総合2位に入った駒澤大学の7区を走った佐藤圭汰選手(3年)は、並走した高校の後輩への熱い思いを明かしました。

3日の復路では、7区を任された佐藤選手が3位でタスキをもらうと、序盤から快調に飛ばし、すぐに2位の中央大学岡田開成選手(1年)をとらえます。岡田選手もハイペースに食らいつき並走となりました。

実は2人は京都の名門・洛南高校出身で、佐藤選手が岡田選手の2学年先輩。

このとき、佐藤選手の心境はー。

「後輩を(風よけとして)利用したくなかった。自分が先輩なので、自分が引っ張って岡田もついてきてほしかった。2人でいこうという考えで走っていました」

佐藤選手が岡田選手の前に出て引っ張る姿をみせますが、日本トップランナーのペースにさすがに離れます。

それでも佐藤選手は「今回は(岡田は)自分のペースについていって後半失速してしまったかもしれないですが、彼はすごく強い選手。今回の悔しさを次のレースで晴らすような選手だと思います。本当に期待しています」と力を込めました。

佐藤選手は4分以上あったトップの青山学院大学との差を1分40秒まで縮め、1時間0分43秒という区間新記録を樹立。駒澤大学の藤田敦史監督は「あいつすげえ...。マジですげえ」と驚き、ライバル校の前田康弘監督も「すげえな、メガ記録出したな」と驚嘆する様子がありました。

大記録に食らいついた岡田選手は1時間3分7秒で、区間7位。レース後には、佐藤選手のもとにあいさつに訪れた岡田選手は「来年も頑張ろう、一緒に。洛南高校の先輩・後輩として。走れてうれしかった」と声をかけられ、岡田選手は「僕もうれしかったです。ありがとうございました」とたたえあいます。さらに佐藤選手は「頑張ろうな!また」と声をかけ、岡田選手も「頑張りましょう!」と力強く答える姿がありました。

最終更新日:2025年1月20日 6:30