羽生結弦が被災地で黙とう 3.11への思い込めたショーで「希望を届けたい」
羽生さんは、座長を務めるアイスショー『羽生結弦 notte stellata』が行われるセキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ・21)で、出演するスケーターらとともに黙とう。目をつぶり、被災された方々へ祈りを捧げていました。
仙台を拠点に練習をしていた羽生さんは、2011年に被災。通っていたリンクは閉鎖され、避難所生活を余儀なくされました。
「震災が終わって1年経つごとに毎年3月11日に、鎮魂の思いを込めてずっと人知れず滑って来ていました」と、被災地へ強い思いも。あれから12年経ち、羽生さんは初めて3月11日に大勢の観客の前で滑ることになりました。
ショーのタイトル『notte stellata』はイタリア語で「満天の星」を意味します。羽生さんが3.11の絶望の中、見上げた星空に希望を感じたことから名付けられました。
被災地への“希望”をテーマにしたショーに「3月11日に演技をすることが初めてなので、正直すごく緊張はします」と心境をあらわにしつつも、「3.11のことを含めて希望を届けたいという趣旨があります。すべての方々が3.11で傷ついているわけでは無いかもしれないですし、地震の被害が無かったところもあると思いますし、ニュースでしか(震災について)知らないという方も会場にいらっしゃるかもしれない。そういった方々にも、人生のちょっとした苦しいところで、ショーのプログラムが星のように、ちょっとでも希望を届けることになっていたらと願っています」と思いを語っていました。