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羽生結弦が被災地で黙とう 3.11への思い込めたショーで「希望を届けたい」

2023年3月11日 15:14
羽生結弦が被災地で黙とう 3.11への思い込めたショーで「希望を届けたい」
3月11日、東日本大震災の犠牲者へ黙祷を捧げる羽生結弦さん【撮影:小海途良幹】
プロスケーターの羽生結弦さんが、東日本大震災から12年の3月11日午後2時46分、ふるさと・宮城県で黙とうを捧げました。

羽生さんは、座長を務めるアイスショー『羽生結弦 notte stellata』が行われるセキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ・21)で、出演するスケーターらとともに黙とう。目をつぶり、被災された方々へ祈りを捧げていました。

仙台を拠点に練習をしていた羽生さんは、2011年に被災。通っていたリンクは閉鎖され、避難所生活を余儀なくされました。

「震災が終わって1年経つごとに毎年3月11日に、鎮魂の思いを込めてずっと人知れず滑って来ていました」と、被災地へ強い思いも。あれから12年経ち、羽生さんは初めて3月11日に大勢の観客の前で滑ることになりました。

ショーのタイトル『notte stellata』はイタリア語で「満天の星」を意味します。羽生さんが3.11の絶望の中、見上げた星空に希望を感じたことから名付けられました。

被災地への“希望”をテーマにしたショーに「3月11日に演技をすることが初めてなので、正直すごく緊張はします」と心境をあらわにしつつも、「3.11のことを含めて希望を届けたいという趣旨があります。すべての方々が3.11で傷ついているわけでは無いかもしれないですし、地震の被害が無かったところもあると思いますし、ニュースでしか(震災について)知らないという方も会場にいらっしゃるかもしれない。そういった方々にも、人生のちょっとした苦しいところで、ショーのプログラムが星のように、ちょっとでも希望を届けることになっていたらと願っています」と思いを語っていました。