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羽生結弦“被災地へ希望を”座長務めるアイスショー初日

2023年3月10日 20:39
羽生結弦“被災地へ希望を”座長務めるアイスショー初日
フィナーレ『希望のうた』【撮影:矢口亨】
◇『羽生結弦 notte stellata』10日、セキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ・21)

羽生結弦さんが座長を務めるアイスショー『羽生結弦 notte stellata』が10日に開幕しました。

ふるさと宮城にて、3月11日を挟んで3日間開催されるこのショー。準備をする羽生さんは「3月11日に皆さんの前で滑ることが初めてなので、希望を少しでも見えるものにしたいなと思っています」と、込める思いを語っていました。

初日公演は午後5時、まず羽生さんのソロ演技『notte stellata』で幕を開けます。
オープニングでは羽生さんがマイクを持つと、「ご来場いただき誠にありがとうございます。3.11の日に満天の星を見て希望を感じました。僕たちスケーターが一人ひとりの思いを込めて、一つ一つのプログラムが輝く星となれるように思いを込め滑らせていただきます。今日という日が、『notte stellata』という演目が、皆様の希望となるよう、心を込めて滑らせていただきます」と観客に向けて挨拶しました。

第一部の最後には、体操・内村航平さんとの初コラボナンバー『Conquest of Paradise』を披露しました。

前人未到、フィギュアスケートと体操『ゆか』のコラボを行った二人。ジャンプや宙返りなど、互いに演技のバトンを渡しながら五輪王者のエネルギーをぶつけ合うと、中盤ではスピンと開脚旋回の協演。この日、一番の盛り上がりを作ります。

フィナーレ『希望のうた』では、オレンジ色の衣装をまとい、しなやかで繊細なステップで観客を魅了した羽生さん。

グランドフィナーレ後には再び観客に向けて挨拶。「もうすぐあれから12年という時が経とうとしています。震災だけじゃなくて、きっとこれからの人生でつらいこと、幸せなこと、苦しいこと、悲しいこと、寂しくなること、いろんなことがあると思います。ただ今日という日が、僕らの星みたいに輝いてくれたプログラムたちが、皆さんにとって少しでも希望となりますように。心から願っています」と思いを述べ、全20演技でショーの幕が下りました。