×

【高校野球】“大会最速155キロ”vs“3者連続三球三振”がベスト4で激突へ 快進撃の初出場・浦和実は名門・智辯和歌山と対戦<センバツ9日目>

2025年3月26日 22:01
【高校野球】“大会最速155キロ”vs“3者連続三球三振”がベスト4で激突へ 快進撃の初出場・浦和実は名門・智辯和歌山と対戦<センバツ9日目>
健大高崎、横浜、智辯和歌山、浦和実がベスト4
◇第97回選抜高校野球9日目(26日、甲子園球場)

春のセンバツ高校野球の9日目。準々決勝の4試合が行われ、ベスト4が出そろいました。

第1試合は、前回大会王者の健大高崎と大谷翔平選手らを輩出している花巻東が対戦。健大高崎は先発の山田遼太投手が5回1失点とゲームをつくると、8回には打線が一挙4得点をあげ、9対1と大幅リード。8回からは3番手で登板した石垣元気投手が初球から153キロのストレートを投じるなど速球を武器に先頭バッターを内野ゴロ。続く高間木颯我選手への初球で大会史上最速の155キロを記録しました。続くストレートも155キロでセンターフライに打ち取ると、3人目の新田光志朗選手にも2球連続で155キロを投じるなど、センバツ史上最高球速を連発。9回2アウトで最後の千葉脩平選手相手にも155キロを放った石垣投手。強烈なインパクトを残し、チームの準決勝進出に貢献しました。

第2試合は、昨秋の明治神宮大会を制した横浜と、日本ハム新庄剛志監督の母校で同期の西村慎太郎監督率いる西日本短大付の一戦。1対1の6回からマウンドに立った横浜の2番手・奥村頼人投手が相手の主軸3人から3者連続三球三振を奪い流れを呼び込みます。するとその裏の攻撃で為永皓選手の勝ち越しタイムリーヒットなどで横浜が3点を奪取。さらに7回の追加点でリードを4点とすると、奥村投手は9回まで1人も出塁させないパーフェクトピッチング。4回無安打無失点の好投で、横浜が準決勝進出を決めました。

第3試合は31年ぶりの優勝を目指す智辯和歌山と94年ぶりの優勝がかかる広島商が激突。智辯和歌山はここまで2試合連続先発の絶対的エース・渡辺颯人投手が初回から打たせて取るピッチングでスコアボードに「0」を並べます。すると打線は2年生・山下晃平選手がタイムリースリーベースヒット、さらに4番の福元聖矢選手がタイムリーヒットを放つなど、2回までに5得点と差を広げる展開に。援護をもらった渡辺投手は8回119球を投げ4安打無失点。最後はリリーフを務める宮口龍斗投手が無失点リレーで締め、智辯和歌山が完封勝利。7対0で18年大会以来の準決勝進出を決めました。

第4試合は、初めて春の甲子園の土を踏む埼玉・浦和実と強豪校の聖光学院の一戦。浦和実は3回に佐々木悠里選手の三塁打をきっかけに集中打で3点を先制。5回にも再び佐々木選手の三塁打から得点を奪い4対1とリードします。しかし6回、聖光学院が猪俣陽向選手、菊地政善選手のヒットから1、2塁とすると、打席に入った細谷丈選手は2球目のカーブを見事に捉え、同点のスリーランHR。一気に同点に追いつきます。その後は浦和実が今大会無失点投球の石戸颯汰投手、聖光学院がエースの大嶋哲平投手にマウンドを託し、両チーム無得点で延長タイブレークへ。10回、タイブレークを生かしたのは初出場の浦和実。橋口拓真選手の勝ち越しタイムリーを手始めに打者一巡の猛攻で一挙8得点。最後は石戸投手が18イニング連続無失点のピッチングで締めくくり、快進撃のベスト4入りとなりました。

<9日目:準々決勝結果>
健大高崎(群馬) 9-1 花巻東(岩手)
横浜(神奈川) 5-1 西日本短大付(福岡)
智辯和歌山(和歌山) 7-0 広島商(広島)
浦和実(埼玉) 12-4 聖光学院(福島)

<10日目:準決勝予定>
健大高崎(群馬)-横浜(神奈川)
智辯和歌山(和歌山)-浦和実(埼玉)
最終更新日:2025年3月26日 22:01
おすすめ