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箱根駅伝 日体大が30年ぶり総合優勝

2013年1月3日 22:41

 第89回東京箱根間往復大学駅伝競走最終日は3日、神奈川・箱根町の芦ノ湖駐車場入り口から東京・大手町までの復路(5区間、109.9キロ)が行われ、往路優勝の日本体育大学が11時間13分26秒で30年ぶり10回目の総合優勝を果たした。連覇を目指した東洋大学は2位となった。

 箱根~小田原を走る6区。逆転優勝を狙う東洋大は、2位の早稲田大学から4秒遅れの3位でスタートし、すぐに早大を追い抜いた。9位の駒澤大学も順位を上げていき、6位でタスキをつないだ。駒大・千葉健太選手は、区間記録に4秒及ばなかったものの、区間賞を獲得した。トップは日体大がキープし、舞台は7区へと移る。

 千葉選手からタスキを受けた駒大・久我和弥選手は、5位の法政大学を捉えてさらに順位を上げた。トップの日体大は、高田翔二選手が2位の東洋大との差を広げる快走を見せ、そのままタスキをつなぐ。明治大学は、13キロ過ぎで東洋大を捉えて2位に順位を上げる。しかし、その東洋大がさらに明大を追い抜かすなど、その後も激しい順位争いが繰り広げられた。

 8区でも強さを見せた日体大が戸塚中継所をトップで通過し、矢野圭吾選手へタスキリレー。シード権争いでは中央学院大学が10位に躍り出た。30年ぶりの総合優勝を目指す日体大は、9区で矢野選手が軽快な走りを見せ、アンカー・谷永雄一選手にタスキをつないだ。

 2位と4分近いタイム差でタスキを受けた谷永選手は、追う東洋大との差をさらに広げ、日体大が復路で一度も首位を譲らずに大手町でゴールテープを切り、総合優勝を決めた。30年ぶり10回目で、史上2校目となる予選会からの総合優勝となった。

 東洋大は追い上げ及ばす、2位でのフィニッシュ。往路9位の駒大は、大きく順位を上げて3位となり、復路優勝を果たした。続く4位は早大と帝京大学の争いとなり、残り100メートルのデッドヒートを制した帝京大が大学史上最高タイの4位でテープを切った。

 往路5区で区間賞の走りを見せた日体大キャプテン・服部翔大選手は「本当にうれしい気持ちでいっぱいです。往路優勝して流れが良く、復路のみんなが頑張ってくれたので、その結果がついてきた」と力強く語った。キャプテンに指名されてから過ごしたこの1年間については、「色々と苦労する部分とかありましたけど、先輩、後輩、同級生がついてきてくれたので、ここまでみんなで一丸となって頑張ってこれたのが、本当に良かったと思います」と話した。服部選手は最優秀選手(金栗賞)に選ばれた。

 復路の順位は以下の通り。

 優勝 日本体育大学 11時間13分26秒
 2位 東洋大学   11時間18分20秒
 3位 駒澤大学   11時間19分23秒
 4位 帝京大学   11時間21分39秒
 5位 早稲田大学  11時間21分39秒
 6位 順天堂大学  11時間24分43秒
 7位 明治大学   11時間25分14秒
 8位 青山学院大学 11時間25分59秒
 9位 法政大学   11時間26分40秒
10位 中央学院大学 11時間27分34秒
11位 山梨学院大学 11時間28分24秒
12位 大東文化大学 11時間30分46秒
13位 関東学連選抜 11時間31分50秒
14位 國學院大學  11時間33分28秒
15位 日本大学   11時間35分23秒
16位 神奈川大学  11時間37分36秒
17位 東京農業大学 11時間39分13秒
18位 上武大学   11時間42分44秒
    中央大学   記録なし
    城西大学   記録なし

 ※往路5区で途中棄権した中大と城西大は、順位のつかないオープン参加。

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