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【MotoGP】日本GP2連覇なるか?小椋藍 去年は日本人16年ぶりの優勝

2023年9月29日 6:00
【MotoGP】日本GP2連覇なるか?小椋藍 去年は日本人16年ぶりの優勝
日本GPが開催されるモビリティリゾートもてぎのパドックで柔らかい表情で日テレスポーツ公式YouTubeのインタビューに応える小椋藍選手
◇オートバイレースの世界最高峰MotoGP2023年シーズン第14戦日本グランプリ(9月29日~10月1日、日本・栃木/モビリティリゾートもてぎ)

今年も年に一度の地元開催の日本GPがやってきました。『もてぎ』を舞台に世界中から集うライダーたちの熱いバトルが繰り広げられます。中でもMoto2クラスでは小椋藍選手の日本GP2連覇の期待がかかります。

昨季の日本GPはコロナ禍もあり3年ぶりの開催。待ちに待った目の前でレースが開催されることに喜びを感じられる大会でもありました。

その歓喜は中排気量クラスMoto2の決勝で最高潮に達しました。小椋藍選手が実に日本人として16年ぶりに日本GPを制したのです。

初日、走り出しのセッションは4番手タイムをマークした小椋選手でした。しかし予選は雨の降る中の争いとなり13番グリッドスタート、1列3台ずつなので5列目からの苦しいスタートとなりました。

決勝レース、スタートから1周目を終えた時点でなんと5番手までジャンプアップした小椋選手は、22周のレースの後半に入ると先頭に立ちます。

アウグスト・フェルナンデス選手がファステストラップを出しながら追い上げてきますが、最後は1秒以上の差をつけて小椋選手がフィニッシュ。自身3勝目がうれしい日本GPでの優勝となりました。

イデミツ・ホンダ・チームアジアの青山博一監督が現役時代の2006年に日本GPで勝って以来、16年ぶりの地元・日本人の優勝。もてぎは3年ぶりに集ったファンの歓声に包まれました。

結局、昨季は3勝含む7回の表彰台を獲得。チャンピオンにこそなれませんでしたがMoto2クラス年間2位という成績を残しました。

「今季こそ」の思いで2023年シーズンの開幕を迎える直前、手首の脱臼骨折というまさかのケガで出遅れることになりました。

それでもシーズン中盤の第8戦オランダGPで2位と今季初の表彰台獲得。得意のオーストリアGPでも3位表彰台。直近のインドGPは他車に接触されての転倒リタイアという悔しい思いも抱えて迎える日本GPです。

気合が入っているかと思いきや、そこはマイペース、ポーカーフェイスの小椋選手です。28日、パドックで日テレスポーツYouTubeのカメラの前では目標や意気込みは、はぐらかすような形で明言しませんでした。

そんな"シャイボーイ"小椋選手はチームを通じて次のようにコメントしています。「ホームGPを迎えるこの週末がとても楽しみです。同時に、ここでは変に緊張してしまうこともあるので、自分をうまくコントロールしなければなりませんが、レースを楽しみたいと思います。サーキットはよく知っているつもりなので、まずフリープラクティス1の様子をみて、この週末をどう攻略するかが課題です。日本のファンの皆さんの前で、良い結果を見せられるよう頑張ります」

ハッキリ表現はしませんが、狙うは日本GP2連覇。まずは初日の走り出しでどんな手ごたえをつかめるのかが鍵のようです。29日のMoto2クラスのプラクティス1は午前9:50-10:30に行われます。

Moto2クラスのモビリティリゾートもてぎの最高タイムは2016年にヨハン・ザルコ選手がマークした1'49.961 です。これを目安に小椋選手の仕上がり具合を見守ってみてください。


▽小椋藍選手のプロフィール
 2001年1月26日 埼玉県出身 22歳
 2019年 Moto3クラスにフル参戦
 優勝 3回(優勝すると昨季の日本GP以来)
 表彰台 通算18回 今季2回
 年間ランク最高位 昨季の2位
 日本GP最高成績 昨季の優勝


【日本グランプリ 開催概要】栃木県のモビリティリゾートもてぎで9/29(金)-10/1(日)
 9/29(金) 3クラスのフリー走行など
 9/30(土) 3クラスの予選+MotoGPクラススプリントレース
 10/1(日) 3クラスの決勝
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