会見全文1鈴木健吾「日本新出したんだな」
先月28日行われた「びわ湖毎日マラソン」での、2時間4分56秒の日本新記録樹立から一夜明けた1日、鈴木健吾選手(25)と、所属する富士通の福嶋正監督(56)が会見を行いました。鈴木選手は、「いろんな人から連絡をいただいたり、メディアに取り上げていただいたりして、日本新記録を出したんだなと少しずつ実感している次第です」と、喜びを語りました。
【以下、会見全文前編】
―一夜明けて今の率直な感想、気持ちは?
鈴木選手「いろんな人から連絡をいただいたり、メディアに取り上げていただいたりして、日本新記録を出したんだなと少しずつ実感している次第です」
―今の体の状態は?
鈴木選手「思った以上にダメージが足にきていて、朝は少し走った感じだと、前ももあたりに疲労がきているなという感覚があったので、少し休養を取って次の目標に向かってやっていきたいなという気持ちです」
―連絡はどれくらいきたか、印象に残っているメッセージは?
鈴木選手「何件とかは覚えていないですが、あまり普段から頻繁に連絡を取らない人とか、たくさんの人から連絡をもらっていて、いろんな人が見てくれていたんだなとすごく実感しました」
―自分のレースは見返したか?
鈴木選手「映像はがっつり見ているわけではないんですけど、ちょこちょこ、きのうの取材等で見る機会があったんですけど、後半自分の思っていた以上に体が動いていたなという感覚があります」
―福嶋監督から見て、2時間4分台の価値、今後の可能性や将来性は?
福嶋監督「この大会に臨むにあたってまず意識したのは、お互いに勝ちにいくレースをしたいという部分でした。記録のことは、あとからついてくるということで、ペースメーカーがもう決まっていましたから、そこにしっかりくっついて勝てればと思っていました。日本記録というのは予想はしていませんでした。その中で気象コンディションやペースメーカーもしっかり役割を果たしてくれたということで、記録がついてきたと思っています。2時間5分を切って、4分台で走ったわけですが、私の中では、その記録自体をあまり意識することなく、まだ若いですし、しっかりと練習を継続してやれるということを目指そうと思っているので、このあとは疲労を抜いて、体のケアをしながら次の大会に向けて準備していければと思っています」
―36キロ以降のスパートを実現できた要因は?
鈴木選手「一番の今回の結果の要因としては、ウエートトレーニングやスピードトレーニングを、昨年1年強くトレーニングしていったというのはあるんですけど、1年間を通して大きなケガがなく練習を継続できたのが一番大きかったのかなと思っています」
―一夜明けて感じる伸びしろは?
鈴木選手「走りとしては、まだまだ自分は練習の中でもそうですし、レースの中でもタフさが足りないと思っているので、もうちょっと強いトレーニングに耐えられる体づくりだったり、レースで揺さぶりにも対応できるタフさをこれから求めていきたいなと思っています」
―「タフさ」を伸ばしていくためには?
鈴木選手「何か特別な練習というよりかは、日々のコツコツと積み重ねるということが一番大事なんじゃないかなと思っています」
―次に走ってみたいマラソンやチャレンジしたいことは?
鈴木選手「今回びわ湖を走らせてもらったので、次の大阪に移るということで、その大阪マラソンにもチャレンジしていきたいなと思いますし、福岡(福岡国際マラソン)や別大(別府大分マラソン)もまだ出たことのない大会ですので、なるべく出たことのないような大会に出場して、いろんなコース、いろんな気象条件を体験したいなと思っています」