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素根輝 東京五輪へ「名前の通り輝きたい」

2021年6月3日 16:36
素根輝 東京五輪へ「名前の通り輝きたい」

東京五輪開幕まで50日となった3日、柔道女子78キロ超級で代表に内定している素根輝選手(20)がオンライン取材に応じ、「柔道を始めた頃から、五輪に出て金メダルを取りたいと自然に思うようになった。名前の通りに金メダルを取って輝けるように頑張ります」と大舞台での活躍を誓いました。

◆座右の銘は“3倍努力”

幼少期に父親から「人の2倍3倍(稽古)しないと絶対勝てないぞ」と言われ、自然と3倍努力を意識してきたという素根選手。「結果はどうなるかわからないけど、練習は裏切らないと信じてやっているので、とにかく練習は妥協せずに取り組んでいる。自分の階級だけに限らず、誰にも負けたくない気持ちは常にある」と強さの秘訣を話しました。

◆柔道代表内定第1号を勝ち取るもコロナ禍で葛藤

2019年の世界選手権で優勝、さらには同年11月のGS大阪大会を制覇したことで、柔道の代表内定第1号を勝ち取った素根選手。

しかし、その後はコロナ禍で東京五輪の延期が決まり、「毎日気分が違うというか、すごくそこは難しかった。毎日すごくきつかった。1回目の緊急事態宣言の時は、家から出られなくて、試合もいつあるかわからない、練習もできない状況が続いたので、結構きつかった」と葛藤を抱えていたことを明かしました。

◆支えになったのは母親の存在

不安な中でも支えになったのは、母親の存在だったという素根選手は、「思っていることを口に出すことで少し楽になれた。常に前向きな言葉をかけてくれた。すごく母には感謝している」と感謝の思いを口にしました。

◆東京五輪を見据え、環境を一変

東京五輪へ向け今春、日本大学に入学し、実業団の強豪、パーク24に入社。稽古では、先輩で男子66キロ級の代表に内定している阿部一二三選手と乱取りしたそうで、「全然力を出していないと思うけど強さを感じた。組み合った時の体幹が違うのかなと思った」と刺激を受け、気持ちを新たにしました。

写真:アフロスポーツ