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注目のフィギュア 日本勢最大のライバルが「好調」

2022年2月1日 15:54
注目のフィギュア 日本勢最大のライバルが「好調」

北京五輪開幕を前に、フィギュアスケート男子のネイサン・チェン選手(アメリカ・22)が、本番会場で公式練習に臨みました。「好調」と話したチェン選手、世界選手権3連覇中で、羽生結弦選手ら史上最強の布陣で挑む日本男子にとって最大のライバルです。

■マスク姿で4回転次々着氷「好調」

アメリカのネイサン・チェン選手(22)は2月1日、現地時間午前8時25分から本番会場で行われた公式練習に参加しました。マスクを2重につけてリンクに登場したチェン選手。スケーティングを確認した後、ショートプログラムの曲をかけて練習を始めました。

ショートプログラムは2019年のグランプリファイナルで優勝した時の曲「ラ・ボエーム」。今季は当初、別のプログラムを滑っていましたが、去年12月にプログラムを「ラ・ボエーム」に戻しました。チェン選手は、今回の五輪では、総合得点で世界最高をマークした「ラ・ボエーム」(ショート)と「ロケットマン」(フリー)を演技する予定です。

けさのショートプログラムの練習では、冒頭の4回転フリップは着氷が乱れたものの、その後のトリプルアクセル、そして4回転ルッツの連続ジャンプは成功。このジャンプ構成は、現時点で、ショートプログラムの最高難度です。この日は、35分間の練習で、4回転ルッツなど4種類の4回転を9回着氷。

練習後「好調だ」と話しました。

■4年前の雪辱

チェン選手は18歳で出場した4年前の平昌五輪では、ショートプログラムでミスを連発。フリーは追い上げたものの総合5位にとどまりました。前回はまだ若く、経験不足で「楽しめなかった」としたチェン選手。今回、2度目の五輪出場について「2度出場出来ることはとても素晴らしい名誉です。ただ楽しめるようにしたいです」と話しました。また、フリーでは、4回転を4種類5本入れる構成だと明かしました。

北京でのチェン選手は、練習中一度もマスクを外しませんが「後悔するよりも安全を優先したい」、マスクを着けての練習も「慣れた」と話しました。

■羽生選手との試合「名誉」

一方、羽生結弦選手と一緒に試合に出ることについては、「名誉なこと」だと話しました。

「ユヅ(羽生選手)と一緒の試合は常に名誉で楽しみです。羽生選手は、僕には一生出来ないほどの素晴らしい業績をこのスポーツに残しました。彼と同じ時代に生きていられることは素晴らしいです」

羽生選手やチェン選手が挑むフィギュア男子ショートは2月8日に行われます。