“金メダル宣言”渡辺・東野が日本初の4強
◇東京五輪・大会6日目、7月28日、バドミントン 東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ
男子シングルスで世界ランキング1位の桃田賢斗選手や、女子ダブルスで同1位のフクヒロペア(福島由紀選手・廣田彩花選手)をはじめ、全種目でメダル獲得に期待がかかるバドミントン日本代表。
28日、2大会連続のメダルを狙う女子シングルス奥原希望選手が予選リーグでROC(ロシアオリンピック委員会)のE・コセツカヤ選手と対戦しました。
奥原選手は、左右に揺さぶるショットや、逆をつくショットなどで相手を翻弄し、15点差をつけて第1ゲームを先取します。
続く第2ゲームでも、攻守共に安定した強さを見せ2-0でストレート勝ち。予選リーグ全勝で決勝トーナメント進出を決めました。
試合後、奥原選手は「ここから相手のレベルが数段アップしてくるので、本当に厳しい戦いが続くと思います。ただ連日、日本の選手の皆さんも本当に厳しい戦いを勝ち抜いてメダル獲得される試合を見てたくさん刺激をもらっているので、私自身も最後まで心折れずに厳しい試合を乗り越えていけたら」と話しました。
そして混合ダブルスでは、中学時代からペアを組む世界ランキング5位の渡辺勇大選手と東野有紗選手のペアが準々決勝に登場。世界ランキング2位の格上、タイのD・プアワラーヌクロ、S・タエラッタナチャイペアと対戦しました。
第1ゲームは、タイのペアに先取されますが、第2ゲームは渡辺・東野ペアが奪い、試合は最終ゲームまで展開が読めない接戦となりました。
最終ゲームでは、相手の強打に対し、抜群のコンビネーションで壮絶なラリー戦を制すなど、息の合ったプレーを見せた渡辺・東野ペアが2-1(15-21、21-16、21-14)で逆転勝ち。この種目、日本初のベスト4入りを決めました。
試合後、初のベスト4入りでひとつ歴史が変わったことを問われた渡辺選手は、「まだ塗り替えるつもりですし、その準備をしたい。金メダルをとるので、あんまり先を見すぎずですけど、一戦一戦楽しんでプレーできれば結果はついてくる」と強気の金メダル宣言。
東野選手も「もっともっと上を目指したい。あしたも楽しんで試合ができることをかみしめて、2人で頑張っていきたい」と意気込みました。
写真:ロイター/アフロ