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北京メダル獲得へ進むショートトラック改革

2021年9月11日 21:50
北京メダル獲得へ進むショートトラック改革

11日、スピードスケート・ショートトラックのナショナルチームが長野・帝産アイススケートトレーニングセンターでの練習を公開しました。

北京五輪シーズンを迎え、平昌五輪代表の渡邊啓太選手は「もう少しで選考会も始まる。いよいよという感じ」と語りました。

メダル0個に終わった平昌五輪からの変化について渡邊選手は「一番変わったのは練習の環境。今はビデオスタッフもいるし、コーチ、スタッフ、トレーナーにも時間もお金も割いてくれている」と話しました。

練習中、ビデオスタッフが撮影した映像をすぐに選手の持つタブレットに送信。選手は滑り終えてすぐに自分の動きを確認できるようになりました。「以前は人数がいなくてビデオが撮れないときもあったり、工夫してやるしかなかったが、今は気にせずスタッフがいてくれるのは大きい」と渡邊選手は言います。

その環境を整えたのが、平昌五輪後にヘッドコーチに就任したバンクーバー五輪スピードスケート男子500m銀メダリストの長島圭一郎氏。ショートトラックの経験が無かった長島ヘッドコーチは「違う競技に来たので、僕1人では戦えない。必要なものを導入し、優秀な人に来てもらって力を付けた」と話しました。

さらに長島ヘッドコーチは「選手は国内大会での目標は高くても、世界大会では自信がなかった。その自信を持たせたかった」と意識面での改革についても明かしました。選手に発破をかけたり、メダリストとしての自身の経験を伝えました。また若いコーチ陣とは頻繁にコミュニケーションをとり自分の考えを伝えるなど、意識改革を行いました。

98年の長野五輪を最後にメダルから遠ざかっている日本のショートトラック。20年ぶりのメダルを目指す北京五輪は約5か月後に開幕します。

写真:アフロ/JSF