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斎藤佑樹が引退発表 野球への感謝語る

2021年10月1日 19:35
斎藤佑樹が引退発表 野球への感謝語る

「ハンカチ王子」の愛称でも親しまれたプロ野球・日本ハムの斎藤佑樹投手が、今シーズン限りで現役を引退すると発表しました。プロ入り後はケガに悩まされることも多く、ここ数年は1軍での登板機会がありませんでした。



1日午後3時すぎ、カメラの前に姿を見せた斎藤佑樹投手(33)。今シーズン限りでの現役引退を表明しました。

日本ハム・斎藤佑樹投手「本当にいろんな思いはあるんですけども、1番はファイターズというチームで11年間、最高の仲間と一緒にプレーできたことが、とても幸せな気持ちで今いっぱいです。最終的な決断というのは自分でしました」

その名をとどろかせたのは、2006年の夏の甲子園。早稲田実業のエースとして躍動し、ハンカチで汗をぬぐう姿から「ハンカチ王子」と呼ばれ話題になりました。

決勝では、現楽天の田中将大投手と歴史的な投手戦に。延長15回でも決着がつかず、37年ぶりの決勝再試合となりました。

そして、翌日の再試合でも先発で登板。早稲田実業を夏の甲子園初の優勝に導いたのです。

早稲田大学に進学し、卒業後はドラフト1位で日本ハムに入団。初登板で初勝利を飾りました。

2年目には開幕投手を務めましたが、その後はケガもあり、思うような結果が残せず。ここ2年は1軍での登板もありませんでした。
引退の最大の理由については。

日本ハム・斎藤佑樹投手「一番は体のことですかね。ずっと今に始まったことではないんですけど、去年、肘のケガをしたときに、今年1年で結果が出なかったらという思いでやってきたので、それが一番かなと思います」

今後については。

日本ハム・斎藤佑樹投手「今すぐに何かというのはまだ考えていないんですけど、やっぱりファイターズだったり、自分が今まで育った環境に恩返しがしたいなと思っているので、これからいろいろと周りに相談しながら考えたいなと思います」

田中将大投手は「甲子園の決勝、そしてプロの世界でも、たくさんのファンの方々の前で投げ合えたことは、とても良い思い出です。11年間の現役生活大変お疲れさまでした。」とコメントしています。

そして、最後に斎藤投手が語ったのは野球への感謝でした。

日本ハム・斎藤佑樹投手「小学校1年生から野球を始めて今に至るまで、本当に野球のおかげでつながった人がたくさんいますし、そのおかげでこうやって今幸せな気持ちでこの場にたっていられるので、そういう人との関係を作り上げてくれた僕の大事なスポーツですかね」

画像提供:アフロ