新庄新監督「選手名は覚える気なかった」
20日、プロ野球・日本ハムの新庄剛志新監督(49)が、千葉・鎌ケ谷で行われている秋季練習を視察しました。
午前10時30分頃、「きょうは全員のコーチと話をします。初めて会うので楽しみです」と球場入りした新庄ビッグボス。
まず始めに話したのは現役時代の時の金子誠野手総合コーチ(46)と話しました。その後はコーチ陣だけではなく、“二刀流挑戦”を表明した上原健太投手(27)や“足のスペシャリスト”五十幡亮汰選手(22)など様々な選手とも話をする場面が見られました。
鎌ケ谷には自分の勉強のために今年3、4回来ていたという新庄新監督。「すごいいい球場だなと。選手たちがグラウンドに入った瞬間に、シーズン中に戦っていた日本ハムの暗いイメージがない感じがしたんですよね。『ふわ~ん』と明るく。まぁ僕のおかげですけどね笑」と報道陣の笑いを誘いました。
今回の視察で初対面となる選手もいたことについて聞かれると、「(選手は)分からない。まだ名前を聞いても覚えられないし、プレーはもちろん覚えているんですけど」と明かしました。
その上で、「(名前は)覚える気がなかったんですよね、スタートラインは全員一緒という意味で、春のキャンプでプレーを見て、レベルを見極めて競争させる」と独自の考えを披露。
その理由について「名前とか覚えてたくさん話してしまうと、僕も人間なので、“情”というものが出てきてはいけないなと。みんな同じように見て、『プレー、実力ではい上がってこい』という野球にしたいと思っています」と話しました。
また、選手の人間性についても触れ、「自分のことより相手がどう考えているか、相手がこういうことしたら喜んでくれるか、そういう気持ちの選手は、やっぱり伸びるんですよね。レギュラー張って何十年やれる選手は、人間としてすごくしっかりしている人たちが、僕が今まで見た中ではたくさんいたので。その中でも人間性は僕が一番良かったなと笑」と自身の経験を踏まえて選手たちに求める部分を語りました。