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45歳稲本潤一が現役引退「サッカーが楽しかった、やりきった」キャリア28年に幕 今後は指導者の道へ

2024年12月4日 19:16
45歳稲本潤一が現役引退「サッカーが楽しかった、やりきった」キャリア28年に幕 今後は指導者の道へ
28年のキャリアに幕を下ろした稲本潤一選手(写真:アフロ、2008年撮影)
関東サッカーリーグ1部の南葛SCは4日、元日本代表MF稲本潤一選手が今シーズン限りで現役引退することを発表しました。稲本選手はこの日引退記者会見を行い、ピッチから去る決断をした思いを語りました。

プロデビューはガンバ大阪在籍時の1997年、当時17歳。これまでJリーグやヨーロッパの合計12クラブを渡り歩いてきました。さらに日本代表としても82試合に出場し5ゴールを記録。2002年の日韓W杯では2ゴールをあげ、初の決勝トーナメント進出に導くなど、日本サッカー界の発展に大きく貢献してきました。

9月に45歳の誕生日を迎えていた稲本選手は「正直、ここ2~3年は毎年引退のことを考えていました」とケガでの離脱が続いた近年の胸中を吐露。

「今年でいえば、チームの力に今の自分の力ではなれないと感じた。試合に出て、僕自身がチームを勝たせるパフォーマンスができるかとなった時に厳しいなと感じて引退を決断しました」とスパイクを脱ぐ経緯を明かしました。

それでも28年間歩んだキャリア。ここまで続けられた原動力を聞かれると、「“サッカーが楽しい”ということに尽きますね」と一言。

「もちろんやってる環境はアーセナルと南葛SCでは全然違います。でもボールは1つですし、サッカーというスポーツでいえばまったく変わりはない。真剣勝負の中でポジション争いをして、そのなかで勝ち取って試合に出て勝つという体験は何物にも代えがたいもの。すごく楽しかったので28年間やってきましたけど、『やりきった』というのが正直な気持ちです」とサッカーへの情熱を語りました。

今後は指導者の道を目指すと話し、「自分の経験をより高いレベルで伝えていければいいなと。ここからいろいろな経験をしてどういう指導者になるか、形として作っていければいい。どのカテゴリーをやるかは分からないですけど、子どもたちと一緒に成長していけたら」と、次なるステージでの目標を口にした稲本選手。サッカー人生“第2章”に注目です。
最終更新日:2024年12月4日 19:17