【高校サッカー全力新聞】福島・尚志が掲げるのは「見ていて楽しいパスサッカー」 全国のサッカーファンを魅了する試合に期待!
■尚志高校が目指すスタイルとは
創部以来、チームが掲げているのが「見ていて楽しいパスサッカー」。流れるようなパスワークからのチャンスメイクにサッカーファンの間でも尚志高校の試合を楽しみにしている人も多いです。仲村浩二監督は「自由な発想はサッカーを楽しむことから生まれる」と話し、練習中や試合中にも選手たちに「楽しめ!楽しめ!」と声をかけています。
尚志高校の敷地内にはサッカー部専用の寮があり、その目の前には全面人工芝のサッカーグラウンドが整備されています。選手たちは朝目を覚ましたらすぐにサッカーに打ち込める環境で、「大好きなサッカーにとことん打ち込む3年間にしてほしい」という仲村監督の想いがこの環境を作り上げました。
キャプテンの渡邉優空選手(3年)は「日本一努力をする選手がいれば、このチームは日本一になれる」という言葉を胸に刻み、遅い日には夜10時までボールを蹴り続けます。これまで90回、97回大会で選手権ベスト4に進出をしていて、今大会こそは見るものを魅了する「見ていて楽しいパスサッカー」で全国の頂点を目指します。
■Jリーグや世界で活躍するOBの活躍が刺激に
その尚志高校のスタイルは選手たちにとっても魅力的な存在となっています。尚志高校のパスサッカーに憧れ、全国各地から部員が集まり今年の部員数は131人。仲村浩二監督は「選手権優勝だけではなく、その先のプロや世界を夢見て入部する部員が増えてきた」と話しています。
卒業生の中には、先日のルヴァンカップを制したアビスパ福岡の山岸祐也選手や東京ヴェルディで活躍する染野唯月選手、ドイツでプレーし22歳以下日本代表にも招集されたチェイス アンリ選手などがいます。高校サッカーがJリーグや世界へと繋がっていることを証明してくれた卒業生の活躍が部員たちにも大きな刺激を与えています。
(取材・文 高校サッカー選手権43社/福島中央テレビ)