【巨人】松井颯 2軍で自分の課題と向き合う時間 “早く支配下にあがりたい”と焦りもあった
「まっすぐで押していって、多彩な変化球でバッターを圧倒していく、そういうピッチングスタイルをこれからも続けていきたいです」と、引き締まった表情で語った松井投手。
「2、3月中に支配下に上がりたいっていうのはあったんですけど」と、実は焦りがあったことを明かしました。
しかし、いまではその気持ちに整理をつけ、長くプロでやっていくために大事な課題を1つ1つクリアにしていく毎日を送っています。「クイックとか、投球の間(ま)だったり、まっすぐの球質。球速は出てても、甘いところに行ったら打たれるので、もう少し球質の改善も必要かなと思います」と語りました。
1軍のオープン戦では1回2失点という成績。3月19日の日ハム戦の7回、先頭打者をフォアボールで歩かせると、代走で出た江越大賀選手に盗塁をされてしまいます。1アウトから上川畑大悟選手にまっすぐをライトスタンドに運ばれ、2失点。しかし、その後は崩れることなく、後続を断ち切りました。
「(プロに入って)思ってたより、通用するなという部分もありましたし、まだまだ全然通用しないなという両方ありました」と語った松井投手。1軍の首脳陣やキャッチャー陣から言われた言葉を今でも胸に刻んでいます。
「『持ってる球は1軍で通用するし良いから、あとは投球、ピッチングを勉強してこい』って言われました。ボールに関しては自信を持って行け、と」
■1軍の先発陣に割って入る準備は怠らない
現在、1軍の先発ローテーションを開幕から担っていたビーディ投手、メンデス投手、そして赤星優志投手が、2軍での調整を行っていて、松井投手にとってはチャンス。同じ年の横川凱投手、直江大輔投手、そして田中千晴投手の1軍での活躍をうれしく思いながらも、「自分もあそこに行きたい」という悔しさとともに、「いつでもそこに(割って)入れるような準備はしていきたいなと思います」としました。
焦ることはせず、1歩1歩着実に。その成果も少しずつ実になってきていますが、まだまだ自分はこんなものじゃないと、闘志を燃やします。
「自分の投球スタイルがここ2試合で、でき始めてきています。もうちょっと上を目指したい。まっすぐも常時でいったら148(キロ)とか、マックスが150(キロ)。常時を150(キロ)くらいにはしていきたいです。あとは、変化の精度も上げていきたいです」と語った松井投手。「その結果が支配下だったり、1軍に呼ばれたりする、ということだと思います」と胸を張って続けました。