小高茉緒アナが見たパリ2024 歴史と文化と五輪 120年以上の建造物での試合にメダリストは「一生思い出に残る一番の会場」
オリンピックが閉幕してからまもなく1か月。パラリンピックもフィナーレを迎え、パリでの熱い戦いが幕を閉じました。
この夏、連日のように日本を沸かせてきた日本の選手たち。そのオリンピックを現地で取材をした日本テレビの小高茉緒アナウンサーが振り返りながら紹介します。
■“宮殿のような高級感”歴史と文化を融合したパリオリンピック
日本テレビアナウンサーの小高茉緒です。7月24日から8月11日まで行われたパリオリンピックをスポーツキャスターとして、4週間現地に行って取材しました。
大会前の取材から楽しみにしていたことのひとつに、歴史的建造物で競技が行われることがありました。
その中でも、フランス国技のフェンシングの会場。1900年パリ万博のパビリオンとして建てられたグラン・パレには圧倒されました。
2010年にはフェンシング世界選手権が行われたこともあり、出場する選手たちが「あの場所でフェンシングができるなんて…」と口を揃えていたのが印象的で、競技に加え、会場に入ることもとても楽しみでした。
驚いたのは天井の高さ。宮殿のような高級感と開放感があり、柔らかく差し込む日の光が会場を包んでいました。
フェンシング女子フルーレ団体で銅メダルを獲得した上野優佳選手に聞くと、天井に大歓声がこだまして、審判の声や審判機(開始のブザーなどが鳴る機会)の音が聞こえにくいほどだったそうです。
また、同じく女子フルーレの東晟良選手は、「これからのフェンシング人生においても、一生思い出に残る一番の会場」だと幸せそうに話していました。
そして、オリンピックで初めて行われたブレイキン。AMI選手が初代女王になったことが話題になりましたが、予選と決勝の間に行われたパフォーマンスで印象的だったのが、“ブレイキン×クラシックバレエ”です。
パリ・オペラ座バレエ団がある地で、異文化の融合を目の当たりにし、心が震えました。
■舞台は、28年のロサンゼルスへ
現地時間8月11日のオリンピック閉会式に、トム・クルーズさんが登場し、パリからロサンゼルスへオリンピック旗を運んでいきました。
4年後の2028年7月14日、ロサンゼルスオリンピックが開幕します。
今大会日本代表は、金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個、計45個のメダルを獲得し、海外開催の大会としては過去最多の数となりました。
また、メダル獲得とはならずとも、大舞台でかがやく選手たちの姿は多くの人々に感動と勇気を届けたはずです。
また新たな歴史の1ページを目の当たりにできるよう、これからも取材を続けていきます。選手の皆さん、関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。