大谷翔平が今季最長145m弾 なぜあそこまで飛んだ?そのワケにパワー以外の理由が
■“打者天国”標高1マイルの高地球場
試合が行われたクアーズ・フィールドがあるのはコロラド州デンバー。この街は標高1マイル(1609メートル)にあることから『マイル・ハイ・シティ』と呼ばれ、球場にも標高1マイルを示す座席が置かれています。
高地球場が故に気圧が低いため、空気抵抗が少なく、他の球場よりも打球が飛びやすいという特徴から『ヒッターズ・ヘブン(打者天国)』とも呼ばれるほど。
実際に、各シーズンの最長飛距離をマークしたHRを見ると、
・2015年 150.2メートル@コロラド
・2016年 153.6メートル@コロラド
・2017年 151.1メートル@ニューヨーク
・2018年 150.8メートル@テキサス
・2019年 153.9メートル@テキサス
・2020年 150.8メートル@アトランタ
・2021年 150.8メートル@ボストン
・2022年 153.6メートル@コロラド
・2023年 150.2メートル@アナハイム
スタットキャストと呼ばれる解析ツールが導入されて以降では、9シーズンのうち、3度がコロラドにあるクアーズフィールドでのHRでした。
今季のHRでは、これまでヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が473フィートで最長でしたが、このデータと比較しても、
・大谷翔平 角度30度 打球速度181.8キロ
・ジャッジ 角度29度 打球速度186.2キロ
とジャッジ選手の方が打球速度は速いですが、飛距離では大谷選手が勝りました。