◇プロ野球セ・リーグ DeNA4-3広島(29日、横浜スタジアム)

DeNAのドラフト1位ルーキー度会隆輝選手が鮮烈なデビュー戦を飾りました。

プロ初打席となった第1打席は凡退に倒れた度会選手でしたが、3点を追う3回1アウト1、2塁のチャンスで第2打席を迎えます。

対するは広島の先発・九里亜蓮投手。勝負は初球で決着しました。高めの変化球を捉えた打球はライトへ大きな弧を描きながらファンが待つライトスタンドに吸い込まれると、試合を振り出しに戻す同点3ランホームランとなりました。

このホームランは今季プロ野球12球団第1号を記録。さらに新人選手が開幕戦にホームランを放ったのは球団では1960年の当時大洋ホエールズ・黒木基康氏以来、実に64年振りとメモリアルな記録ずくめとなりました。

試合後、お立ち台に立った度会選手は笑顔でガッツポーズをみせながら「最高です」と3連発。興奮をあらわにするとファンも声援で応えます。

さらに、「いつも温かいご声援を送ってくれるファンの皆様のおかげの今日のホームランだったと思う。これから先も死にものぐるいで全力プレーで頑張ります。応援のほどよろしくお願いします」とファンへの感謝を忘れませんでした。

最後はもう一度「最高です」とコメントし、ファンを盛り上げた度会選手。

チームを率いる三浦大輔監督は「『今日打つよー』と本人に話したら、今日も打つから大丈夫だと。『打ちます』と言ってたからね」と度会選手と試合前の練習中に会話を交わしたことを明かし、続けて、「最高の仕事をしてくれました」と度会選手の活躍を絶賛しました。

鮮烈デビューの若武者が今季の球界に旋風を巻き起こすか、注目が集まります。