×

“競輪の日”によみがえる特別映像 世界の競輪王・中野浩一に大興奮!

2023年11月20日 13:00
“競輪の日”によみがえる特別映像 世界の競輪王・中野浩一に大興奮!
第1回KEIRINグランプリ(白が中野浩一さん)
みなさん、きょうが何の日かご存知ですか?

75年前のきょう、1948年(昭和23年)11月20日に日本で初めて行われたのが…『競輪』。福岡県北九州市の小倉競輪場で開催されました。この歴史的な日を記念日に登録すべく、競輪やオートレースを管轄するJKAが日本記念日協会に申請。これが承認され、2023年11月20日は、初めて『競輪の日』として迎える記念日になりました。

小倉競輪場のホームページによると、競輪日本初開催のきっかけは、1948年10月に第3回国体が福岡県で開催されたことで、北九州市(当時の小倉市)が自転車競走を引き受けたためといいます。

当時初開催となった第1回競輪は、11月20日午前10時30分に第1レースが発走し、4日間で総入場者は延べ5万5000人の大盛況。1人あたりの購買額は359円といいますから、随分と隔世の感があります。それもそのはず、1948年といえば110番通報制度ができたり、にわかには信じられませんが日本に夏時刻法が公布(わずか4年で廃止になりました…)された年でもありました。
そんな記念日に、競輪界秘蔵の映像もリニューアル公開されています。

初開催以降、日本で独自の発展を遂げた競輪は、1980年代に入ると少しずつ売上が下降。その巻き返しを図って誕生したのが、第1回KEIRINグランプリです。1985年、東京の立川競輪場で開催されたレースは、優勝賞金1000万円の話題性や、同年、世界選手権スプリントで前人未踏の9連覇を達成していた中野浩一さんの出場も決まり、レース見たさに4万近い観衆が客席を埋め尽くす大盛況となりました。この成功をきっかけにして、KEIRINグランプリはその年の最強選手を決める年末の風物詩としてすっかり定着していきます。

この伝説の映像が、競輪の日発祥のきょう、YouTube(日テレ 人力最速ch〜KEIRINグランプリへの道)で公開されました。伝説の第1回レースは残念ながらハイライト映像しか現存していないものの、新たに実況とスーパーがつき、残り1周で4番手だった中野浩一さんが最終周で見せた驚異のまくりが堪能できます。世界を制した「浩一ダッシュ」は、その映像の貴重さもあいまって、38年たった今もファンならずとも一見の価値あり、といえるかもしれません。

競輪発祥の地・小倉競輪場では、翌21日(火)に毎年恒例の「競輪祭」が開幕します。競輪祭が終われば、その年の人力最速王を決定するKEIRINグランプリに出場する9選手が決定。しかも今年は、何の因果か第1回開催の地、東京・立川競輪場を舞台に12月30日に行われます。

2000年のシドニーオリンピックでは、柔道に続いて日本発祥の競技としてオリンピック種目にもなった日本が世界に誇る競技ケイリン。記念日に制定されたきょうは、ちょっと自転車にまたがってみたり、YouTubeで昔の映像を楽しんでみたりするのもいいかもしれませんね。