【高校サッカー注目・愛知】“愛知の歴史を塗り替えたい”新生・東邦高校いざ全国へ
■東邦伝統の“粘り強さ”は健在!今大会ではさらに…
堅守速攻で、粘り強く戦うスタイルが伝統の東邦高校。 今年、このチームを率いるのが、かつて千葉の名門・市立船橋の監督として、全国優勝の経験がある、石渡靖之監督です。東邦高校に赴任して3年目。初めてチームの指揮を執ります。
「良い時に頑張れるのは当たり前。悪い時、劣勢の時にどれだけ頑張れるか」
石渡監督は今年、この言葉を何度も選手たちに伝えてきました。愛知県大会決勝では、選手たちが、この監督の言葉を体現。延長後半で1点を返し、PK戦で勝利。見事、全国への切符を“粘り勝ち”でつかみ取りました。
技術の面では、石渡監督の指導の下、磨きをかけてきたセットプレーも強力な新兵器。バリエーションが豊富で、県大会ではまだ、全てのパターンは披露していないといいます。
これまでの伝統を踏襲しながらも、石渡監督によって新たなエッセンスが注ぎ込まれた今大会の東邦はまさに、新たな歴史の始まりである101回大会にふさわしいチームです。新生・東邦高校の全国での戦いには目が離せません。
■チームの大黒柱・キャプテン坪井風汰選手
「自分はゴールを決めるためにサッカーをやっている」
そう話すのは、FWでキャプテンの坪井風汰選手です。 愛知県大会では、チーム最多5ゴールを決めるなど、まさに“攻撃の要”となる選手です。そんな坪井選手、前回大会も2年生ながらピッチに立っていました。しかし県大会準々決勝で、鎖骨を骨折。次戦の準決勝でチームは敗退しましたが、その様子をベンチから見つめることしかできませんでした。去年の雪辱を果たすべく、チームキャプテンとして挑んだ今年。数々の接戦を制し、見事全国への切符をつかみ取りました。
愛知県は95回大会以降、過去6年間、全国初戦の壁を突破できていません。全国での戦いについて、坪井選手は「愛知県の歴史を塗り替えて、今年の東邦は強いと思われるような結果を残したい」と意気込みを語りました。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/中京テレビ放送)