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國學院大學 選手たちがつなぐ“てっぺん”への思い 第100回箱根駅伝特集

2024年1月4日 9:40
國學院大學 選手たちがつなぐ“てっぺん”への思い 第100回箱根駅伝特集

第100回東京箱根間往復大学駅伝競走、いわゆる箱根駅伝が開催されました。2024年は100回目という節目の年。Oha!4では、“てっぺん”を狙い、果敢に挑む國學院大學を、伊藤大海アナウンサーが取材しました。

1月2日朝、箱根駅伝のレース前、國學院大學に予期せぬ動きがありました。1区を走る予定だった瀬尾秀介選手から、キャプテンの伊地知賢造選手に急遽変更したのです。チームを牽引する前田康弘監督の狙いは他チームへのけん制です。

スタート直後は、先頭集団に臆せずついていったキャプテンの伊地知選手。しかし、本来の調子が出せず区間17位という結果に。

國學院大學4年生 伊地知賢造選手
「思ったよりも(体が)固まってしまって、まとめきれなかったチームには申し訳ないです」

しかし伊地知選手の思いは、後を走る後輩たちに伝わっていました。

各校のエースが集まる花の2区を走ったのは、次期キャプテンの平林清澄選手。驚異の8人抜きで順位を上げていきます。

続く3区~5区も粘りの走りで、往路は6位でフィニッシュとなりました。

そして2日目の復路、走るのは全員1・2年生の選手たち。ほかの大学が3・4年生で構える中、ここにも前田監督の狙いがありました。それは…

國學院大學 陸上競技部 前田康弘監督
「それは(来年の)101回をにらんでいる部分もあります」

次世代を担う若い選手たちに、早くから箱根を経験させ、育成することにありました。

その一人が、復路最長の23.1kmもある9区を走った1年生の吉田蔵之介選手。父は、Oha!4のテーマソングを歌うケツメイシの大蔵さんです。

吉田選手は、粘りの走りで10区の高山豪起選手にたすきをつなげました。

國學院大學4年生 伊地知賢造選手
「高山ー!!」

國學院大學3年生 平林清澄選手
「ラスト帰ってこーい!」

國學院大學は、粘り強い走りをみせ、総合5位でフィニッシュ。来年のシード権を獲得しました。

國學院大學 陸上競技部 前田康弘監督
「逆境の中で心と心の継走ができたと思います。 目標としては3番だったんですけど、価値のある総合5位だったのかなと」

國學院大學3年生平林清澄選手
「今年いい収穫(下級生の成長)もありましたし、そういうところをしっかり生かしながらチームを作っていきたい」

國學院大學1年生 吉田蔵之介選手
「この悔しい思いを来年の箱根駅伝でぶつけられるようにがんばっていきたい」

國學院大學1年生 辻原輝選手
「(4区を走れて)人生で一番最高の日になった」

國學院大學4年生 伊地知賢造選手
「5位という結果ですけど、また来年以降につなげられるようなチームになった。これからの後輩たちに夢を託したいなと思います」

伊藤大海アナウンサー
「夢というのは」

國學院大學4年生 伊地知賢造選手
「やっぱり“てっぺん”ですね」

國學院大學の挑戦は続きます。