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長野が3連覇「僕でしっかり締めようと」駒大・鈴木芽吹が20年ぶり区間新 監督が“長野の強さ”を語る

2024年1月21日 18:25
長野が3連覇「僕でしっかり締めようと」駒大・鈴木芽吹が20年ぶり区間新 監督が“長野の強さ”を語る
長野の7区を走った鈴木芽吹選手(写真:時事)
◇第29回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(21日、広島・全7区間48.0キロ)

全国男子駅伝は21日に広島で行われ、長野県が3大会連続10度目の大会制覇を達成。優勝のフィニッシュテープをきった駒澤大の鈴木芽吹選手は、区間新記録を出し、ふるさとのタスキを頂点に導きました。

長野県は4、5区の高校生ランナーが連続区間賞で勢いに乗ると、7区でアンカーを務めた鈴木選手も快走。2004年に大島健太選手(高知)が打ち立てた記録を17秒上回る36分52秒で区間新記録を樹立します。チームは前回大会に記録した大会記録を10秒上回る、2時間17分00秒のタイムを出しました。

2位と48秒差でトップのたすきを受けた鈴木選手は、「想定通りの展開で、大会記録を狙えるだけのメンバーがそろっていた。最後、僕のところでしっかり締めようと思って走りました」と後続を2分11秒差に引き離し、トップでフィニッシュ。

高校時代、駅伝の名門である長野の佐久長聖高で活躍した鈴木選手は、「高校のときから1回も走ることができず、なんとか学生のうちに走って恩返ししたいと思いがあった。そのラストチャンスだったので、本当にうれしいです」と喜びをにじませました。

また、佐久長聖高の監督でもあり長野を率いる高見澤監督は「風も強かったので、記録よりも勝ちに行くと思っていたが、それでも大会記録を更新できた。(ゴールまで)私も気がつかなかった」と新記録に驚きます。

教え子である鈴木選手の走りには「攻める走りをした芽吹は立派だった」と目を細め、「中学生からしっかりとした指導や高校の強化、一般や大学生が長野県に帰ってきてくれることが“長野の強さ”だと思う」と選手たちに感謝を込めました。

▽長野県の選手たちの成績
()は通過順位
総合 2時間17分00秒
1区 浜口大和・佐久長聖高2年 区間4位 (4)
2区 中澤侑己・堀金中2年 区間29位 (6)
3区 伊藤大志・早稲田大3年 区間9位 (4)
4区 永原颯磨・佐久長聖高3年 区間1位 (1)
5区 山口竣平・佐久長聖高3年 区間1位 (1)
6区 滝澤秀斗・赤穂中3年 区間9位 (1)
7区 鈴木芽吹・駒澤大4年 区間1位 (1)