“速攻” と “固い絆” で勝負 高校ラグビー10年ぶり県王者「長崎北高」九州大会へ挑戦《長崎》
今月15日に開幕する九州大会に挑む「長崎北高校 ラグビー部」。
“速攻” と “固い絆” で、躍進を目指します。
機動力、そして展開力で、テンポよく切り込むバックス陣。
フォワード陣も積極的にアタックラインに加わり、サポートします。
スピーディーな攻撃を持ち味とする「長崎北高校ラグビー部」。
新チームは、2年生と1年生の33人で練習に励んでいます。
(向井 雄一郎 監督)
「相手がジャッカルに来る前に、前のスペースをとってしまえ」
今月15日から始まる九州大会に向けて、就任10年目となる向井雄一郎監督の檄が飛びます。
(北嶋 勇翔主将(2年))
「早いテンポで球出しをして、相手のディフェンスがついてこないように、スピード勝負で外に展開するというラグビーを目指している」
先月行われた県新人大会決勝。
相手は今年度、花園に出場した青のジャージ「長崎北陽台」です。
前半はリードを奪われた長崎北でしたが、後半に入るとテンポよくボールを回して反撃。
持ち前の速い攻撃で相手を翻弄し、トライを奪い返します。
そして…。
12回目の県新人大会 優勝。
実に10年ぶりとなった王座奪還に、選手も保護者も歓喜に湧きました。
新チームをけん引する2年生。
その強さの要因の1つは…。
(向井 悠人選手(2年))
「小さい頃から一緒にやって来て、北高で花園に行きたいという思いがあった」
地元のラグビースクールに所属していた部員が多いため、絆が固く、同じメンバーで多くの実戦を経験してきた強みがあります。
中でも試合のカギを握るのは、2年生のハーフ陣。
キャプテンでスクラムハーフの北嶋 勇翔選手は、正確なパス技術とスピードで、果敢にアタックチャンスをつくります。
北嶋選手のパスを小学1年の頃から受けているのは、監督の長男でスタンドオフの向井 悠人選手。
ゲームの組み立てに加え、状況に応じて自らも仕掛ける力を持ち合わせています。
フォワードをけん引するのは、副キャプテンでフッカーの高元 颯也選手。攻守ともに頼れるチームの精神的な柱です。
声をかけ合い、日々成長するフィフティーン。
合言葉は…。
(高元 颯也選手(2年))
「All Out=オールアウト。全部出し切ること」
節分だったこの日。
練習のあとに保護者が用意してくれたのは “恵方巻” です。
感謝を胸に、みんなで今年の恵方 “西南西” を向いて…。
幼い頃から夢見る「花園出場」を見据え、まずは九州大会での躍進を誓います。
(北嶋 勇翔 主将(2年))
「まずは九州大会の1回戦で必ず勝って、2回戦も勝って熊谷に行けるように頑張りたい」
(高元 颯也 選手(2年))
「僕たちの目標は(県大会)4冠で、しっかり強度を上げて精度も高めて、勝っていきたい」
(向井 悠人 選手(2年))
「最終的には花園で年を越せるように頑張っていきたい」
長崎北フィフティーンは、15日に開幕する九州大会の初戦で、沖縄代表の「名護高校」と戦います。
九州大会には、準優勝の「長崎北陽台」も出場します。