「J2に昇格できなかったこと、そこは本当に心残り」 “野人”岡野雅行さんが会見 ガイナーレ鳥取を運営するSC鳥取を退任 16年関わった鳥取への思いも
ガイナーレ鳥取を運営するSC鳥取を12月23日付で退任したGM(ゼネラルマネージャー)の岡野雅行さん。12月26日、鳥取市で退任会見を開きました。
岡野雅行さん
「このたび、私、岡野雅行は株式会社SC鳥取、ガイナーレ鳥取を退任することになりました」
12月26日、鳥取市で会見を開いたのはサッカーJ3・ガイナーレ鳥取を運営するSC鳥取のGMを務めた岡野雅行さんです。岡野さんは神奈川県出身の52歳。2009年にガイナーレ鳥取に加入し、その見た目や爆発的なスピードから「野人」の愛称で親しまれ、2010年のJFL優勝、J2昇格にも大きく貢献しました。
現役引退後はSC鳥取のGMに就任。クラブの運営や、財源確保のため「野人」の名が入ったさまざまなプロジェクトを立ち上げるなど、選手時代を含め、16年にわたりガイナーレ鳥取を支えてきました。
今回、自身の両親の体調などを理由に退任を決意したという岡野さん。
岡野雅行さん
「結構責任あってめちゃくちゃ重い仕事をやらせていただいて、本当に人間の幅も大きくなったと思うし、スキルも上がりましたし。本当にやらせてもらって良かったなと本当に感謝しかないです」
GMの仕事について、選手経験を生かし、チームを見守ってきたと充実した時間を振り返る一方でー。
岡野雅行さん
「やっぱり僕は責任を感じているというか、皆さんに謝らなければいけないのはJ2に昇格できなかったこと、そこは本当に心残りです。今でも、やっぱりみなさんと一緒にJ2に上がりたかったですし、そこができなかったことが悔しい」
J2復帰という大きな目標を成し遂げることができなかった無念さについても語った岡野さん。応援してくれたサポーターや地元・鳥取の人たちへの思いを聞かれるとー。
岡野雅行さん
「16年やらせていただいて、そんな忘れるはずないですし僕、ガイナーレさんや鳥取の方もやっぱりお付き合いもいっぱいあるので、家族ぐるみの付き合いもありますし、“野人スペシャルマッチ”は必ず1年に1回、試合は帰りたいと思うので、絶対遊びに来ますので、そのときにはまた声をかけていただけたらと思います。面白いことやりたいと思っています」
今後も鳥取とのつながりを持ち続けたいと前向きな発言をしていました。岡野さんは来シーズンから、関東社会人リーグ1部の南葛SCで事業本部長を務め、広報や選手獲得などを行うことになります。
SC鳥取は、後任のGMについて、代わりを立てるかどうかを含め、現段階では未定だとしています。