阿武咲が引退会見「やりきったなという気持ちでいっぱい」「正直もう相撲を取れる体では…」 親族や恩師たちはねぎらいの言葉 今後はスキンケア用品の世界へ
中泊町出身で元小結の阿武咲が引退会見に臨み28歳の若さで土俵に別れを告げました。
地元の関係者からは引退を惜しむ声やねぎらいの言葉が聞かれました。
阿武咲は今日、師匠の阿武松親方とともに引退会見に臨みました。
★元小結(中泊町出身)阿武咲
「今はものすごくすっきりした気持ちというか自分自身やりきったなという気持ちでいっぱいです」
「正直もう相撲を取れる体ではなくなりました」
★師匠 阿武松親方
「小学校のときから相撲をすごく楽しそうにやってたのが、だんだん苦しそうに見えてきて満身創痍でやってるなと思ってた」
中泊町出身の阿武咲は高校1年生で国体を制すと、中退して角界入り。
突き押し相撲の圧倒的な破壊力で2017年には21歳3か月の若さで小結に昇進します。
2020年の春場所、横綱・白鵬との取り組みは金星を挙げ殊勲賞を獲得しました。
ただ、ひざや足首のけがに悩まされ、12年の土俵人生に別れを告げました。
中泊町に住む祖母の打越千惠子さんは自慢の孫の引退について…。
★祖母 打越千惠子 さん
「無理してやってこれ以上体壊してもという気持ちもあるし、もうちょっと頑張ってほしいなという気持ちもあったし、でももう決めた以上はこれから先自分たちの生活を頑張ってほしいと思います」
引退を電話で直接聞いた高校時代の恩師は…。
★三本木農業恵拓高校 山崎邦彦教頭
「自分の体を大きくしてよく頑張ってきたなと思ったので、本人が決めたことなのでお疲れさまと今までありがとうと声をかけました」
中学校卒業まで10年間指導してきた中泊道場の小山内総監督は…。
★中泊道場 小山内誠総監督
「前から引退という話は聞いていたんですけど、やっぱりいざ聞くとさみしいなというのは感じました」
来年6月に断髪式を予定しているということです。
今後は角界に残らず馬油などを扱うスキンケア用品の世界に進むということです。