パリオリンピック、フェンシングのエペ団体で銀メダルを獲得した新潟市出身の古俣聖選手。今大会、県勢では唯一のメダリストです。その原点には家族一丸となって積み重ねた努力がありました。

パリオリンピック、フェンシングの男子エペ団体。

リザーブとしてメンバー入りした新潟市出身の古俣聖選手が大活躍。日本の銀メダル獲得に大きく貢献しました。

〈新潟市出身　古俣聖選手〉
「こんな歴史あるグラン・パレという大きい舞台で演出もすごい舞台で最高の舞台でとても楽しかったです」

新潟市西区。メダリストの原点は自宅に隣接する特設の練習場でした。父の治久さんです。

〈古俣選手の父・治久さん〉
「僕にとっても集大成だったのでやってきたことが間違っていなかったんだなって思いもあった」

フェンシング選手だった治久さんの影響で5歳で競技を始めた古俣選手。2歳年上の姉と一緒に父の指導を受けながら練習を重ねました。

〈古俣選手の父・治久さん〉
「『これをやりなさい』っていうことは一つもなくて、彼が『これをどうしても取得したい』『この技をものにしたい』ということで一生懸命やって」

弱音を吐くことは一度もありませんでした。

3人でひたすらフェンシングと向き合う毎日。小学5年生の古俣選手、将来の夢を聞かせてくれました。

〈小学5年生当時　古俣聖選手〉
「オリンピックに出て、できればメダルを獲りたい」

「オリンピックに出てメダルを獲りたい」
10歳の少年が抱いた夢はパリの舞台で現実のものになりました。

〈新潟市出身　古俣聖選手〉
「たくさんの方々に祝福されて、あらためてメダルを獲ったんだなと実感がわいてきました」

現在もフェンシングの指導を続ける治久さん。

古俣選手に続くメダリストを目指す子どもたちに伝えたいことがあります。

〈古俣選手の父・治久さん〉
「（子どもたちには）聖は代表レース勝ち取ったことで、そのプロセスの中で人として強くなったと感じ取ることができたので、そういう努力を継いでほしいと思う」

積み重ねた努力は夢の舞台で花を咲かせました。
家族でつかんだメダルです。

〈新潟市出身　古俣聖選手〉
「結果を出してサポートしていただいている皆さんに恩返しをしたいという思いがあったので、今回そういった形で一つ恩返しができたのではないかと思ってうれしく思っています」