【特集】「ボールと相手を走らせるサッカー」その"裏テーマ"とは J2開幕目前 甲府の指揮官が語る 山梨
■「主導権を持ち 攻撃的に」その姿勢が生む感動
吉岡キャスター
「まずは監督が目指すサッカーについて、事前にフリップに書いてもらったが…」
大塚監督
「『ボールと相手を走らせる』」
吉岡キャスター
「これにはどんな思いが?」
大塚監督
「われわれが主導権を持ち、攻撃的にボールと相手を走らせていく。そういったアグレッシブなプレーを心掛けて、試合へと進んでいく。そういった思いでこのテーマにしている」
吉岡キャスター
「今から楽しみ」
大塚監督
「あと、これだけではなく『裏テーマ』と言うか…裏なのか表なのか(笑)、『走る、戦う』。ボールと相手を走らせつつ(自分たちが)走る、戦うという基本的なところ、こうした姿勢を見てサポーター・ファンの皆様は感動をしてくれて、われわれを後押ししてくれる。この姿勢を忘れずに戦っていきたい」
吉岡キャスター
「フリップ2枚ともに『走』というキーワードがある。アグレッシブなサッカーが期待できそう」
大塚監督
「いい準備がここまでできているから、本当に楽しみ」
■「サッカー観の合致」補強で重要視したこと
吉岡キャスター
「大塚監督は昨季途中に就任したので、一からの(シーズン当初からの)チーム作りは初めて。そうした中、新戦力として13人の選手を獲得した。補強のポイントとして重視したことは?」
大塚監督
「まずは献身性。チームのためにプレーしてくれる選手を選んだ。それだけでなく、フットボールができるというか、われわれとサッカー観が合致している選手を選んで甲府に加入してもらった」
吉岡キャスター
「そんな新戦力の中から、こちらが特に注目する選手をピックアップした。まずは6季ぶりに甲府に復帰し、主将も務めるDF小出悠太選手(30)。守備面で存在は大きいのでは?」
大塚監督
「昨季は失点数もが多かった。そこはやっぱり改善していかなければならない。プレシーズンのどのゲームも小出選手は本当にリーダーシップを発揮してくれ、守備のラインを統率してくれている。予想以上というか、存在感を見せてくれている」
吉岡キャスター
「よく声も出すし、対人の強さも大きな魅力。先ほど『失点が多い』とあったが、昨季は57失点。守備の立て直しは至上命題かと思うが、トレーニングマッチの成果は?」
大塚監督
「選手と共有していることは『守って守って失点を減らしていく』ではなく『攻撃的にプレーする姿勢を見せることで失点は減っていく』。ここまでのプレシーズン、その成果が本当に表れているので期待が持てる」