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【特集】「ボールと相手を走らせるサッカー」その"裏テーマ"とは J2開幕目前 甲府の指揮官が語る 山梨

2025年2月11日 21:50
【特集】「ボールと相手を走らせるサッカー」その"裏テーマ"とは J2開幕目前 甲府の指揮官が語る 山梨
大塚真司監督
 サッカーJ2は15日に開幕し、ヴァンフォーレ甲府はホームでレノファ山口FCを迎え撃ちます。開幕を目前に控えた11日、「YBSワイドニュース」に大塚真司監督(49)が生出演。吉岡秀樹キャスターが新シーズンへの手応えなどを聞きました。

■「主導権を持ち 攻撃的に」その姿勢が生む感動

吉岡キャスター

「まずは監督が目指すサッカーについて、事前にフリップに書いてもらったが…」

大塚監督

「『ボールと相手を走らせる』」

吉岡キャスター

「これにはどんな思いが?」

大塚監督

「われわれが主導権を持ち、攻撃的にボールと相手を走らせていく。そういったアグレッシブなプレーを心掛けて、試合へと進んでいく。そういった思いでこのテーマにしている」

吉岡キャスター

「今から楽しみ」

大塚監督

「あと、これだけではなく『裏テーマ』と言うか…裏なのか表なのか(笑)、『走る、戦う』。ボールと相手を走らせつつ(自分たちが)走る、戦うという基本的なところ、こうした姿勢を見てサポーター・ファンの皆様は感動をしてくれて、われわれを後押ししてくれる。この姿勢を忘れずに戦っていきたい」

吉岡キャスター

「フリップ2枚ともに『走』というキーワードがある。アグレッシブなサッカーが期待できそう」

大塚監督

「いい準備がここまでできているから、本当に楽しみ」

■「サッカー観の合致」補強で重要視したこと

吉岡キャスター

「大塚監督は昨季途中に就任したので、一からの(シーズン当初からの)チーム作りは初めて。そうした中、新戦力として13人の選手を獲得した。補強のポイントとして重視したことは?」

大塚監督

「まずは献身性。チームのためにプレーしてくれる選手を選んだ。それだけでなく、フットボールができるというか、われわれとサッカー観が合致している選手を選んで甲府に加入してもらった」

吉岡キャスター

「そんな新戦力の中から、こちらが特に注目する選手をピックアップした。まずは6季ぶりに甲府に復帰し、主将も務めるDF小出悠太選手(30)。守備面で存在は大きいのでは?」

大塚監督

「昨季は失点数もが多かった。そこはやっぱり改善していかなければならない。プレシーズンのどのゲームも小出選手は本当にリーダーシップを発揮してくれ、守備のラインを統率してくれている。予想以上というか、存在感を見せてくれている」

吉岡キャスター

「よく声も出すし、対人の強さも大きな魅力。先ほど『失点が多い』とあったが、昨季は57失点。守備の立て直しは至上命題かと思うが、トレーニングマッチの成果は?」

大塚監督

「選手と共有していることは『守って守って失点を減らしていく』ではなく『攻撃的にプレーする姿勢を見せることで失点は減っていく』。ここまでのプレシーズン、その成果が本当に表れているので期待が持てる」

■期待の新戦力 大卒ルーキーも存在感

吉岡キャスター

「一方で攻撃陣にも非常に個性豊かなアタッカーがそろった。大卒新人のMF熊倉弘達選手(22)、そしてJ1岡山から加入したMF田中雄大選手(25)は1月のキャンプでも活躍が目立っていた」

大塚監督

「この2人も献身的だし、技術の高さもある。あとは創造力があり、コンビネーションもできる。本当に頼もしい存在」

吉岡キャスター

「開幕直前でズバリ…熊倉選手の開幕戦でのプロデビューの可能性は?」

大塚監督

「おお!(笑)」

吉岡キャスター

「教えてください」

大塚監督

「あると思う」

吉岡キャスター

「期待しても?」

大塚監督

「熊倉選手にも限らず、田中選手もそうだが、いろんな選手に本当に期待してもらいたい」

■ウイングバックで新境地を 勝負の7年目

吉岡キャスター

「本当に今から楽しみ。そして新戦力以外に私が今季非常に気になるのは、高卒7年目の宮崎純真選手(24)。FW登録だが、新チームではウイングバックと呼ばれる中盤のサイドポジションで起用。どんな狙いが?」

大塚監督

「このポジションで昨季終盤の数試合プレーしてもらった。そのときに本当に宮崎選手らしさが出て、期待できると思った。今季はこのポジションで躍動してもらいたい。彼自身(プロ)7年目。若手から、チームの中心選手になってほしいと期待している」

■開幕へ「後押しや声援が欠かせない」

吉岡キャスター

「昨季11位のレノファ山口FCを迎え撃つ開幕戦。勝利の鍵は?」

大塚監督

「山口は昨季もそうだったが、ロングボールを多用するサッカーというイメージ。それを受けるのではなく、われわれがここまで積み上げてきたアグレッシブさ、攻撃的なサッカーで勝利したいと考えている」

吉岡キャスター

「開幕戦は来場者1万2,000人にクラブ創設60周年の記念フラッグのプレゼントもある。大勢のサポーターも駆けつけると思うが、開幕戦へメッセージを」

大塚監督

「われわれは開幕戦、ぜひ勝利したいと思っているが、そこにはサポーター・ファンの皆様の後押し、声援が欠かせない。ぜひスタジアムに足を運んでいただき、われわれとともに戦い、そして勝利の喜びを分かち合って、一試合一試合積み重ねて、シーズンの終わりにはJ1昇格をみんなで成し遂げたいと考えている」

(YBSワイドニュース 2025年2月11日放送)

最終更新日:2025年2月11日 22:12
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