愛犬家も一堂に「犬っこまつり」(湯沢市)と「大館アメッコ市」秋田が誇る伝統の冬まつりの様子をたっぷりと
8日9日の週末は県内各地で冬の伝統行事が行われました。雪国だからこその魅力あふれる行事を、多くの人が楽しみました。
進藤記者
「湯沢市の犬っこまつりの会場です。先ほど始まったばかりなんですが、会場は早速多くの人で賑わっています。まつりの名前にもあるように犬を連れている人の姿も多く見られます」
8日9日の2日間、湯沢市では小正月行事の犬っこまつりが行われました。先月は気温の高い日もあって雪があまり降らず、山間部からも雪を運んで雪像が作られましたが、会場には今年も立派な犬っことお堂が並びました。
米粉で作った小さなイヌを家の玄関などに供えることで厄を退け、一年の安全を願ったことがまつりの始まりとされていて、400年以上の歴史があります。
初日の土曜日は最高気温が0.2度と日中もあまり気温が上がらず、時折吹雪く時間帯もありましたが、会場は多くの家族連れや愛犬家で賑わいました。
横手市から訪れた家族
記者Q雪のワンちゃんの上どうかな
子ども「楽しい」
母親「楽しいですね、なんかたくさん雪があって、雪国ならではの祭りだと思います」
地元湯沢市から柴犬を連れた夫婦
妻「ロッキーくんです」
夫「毎年来てるんですけど、1年に一回の楽しみみたいな感じで、いいです毎年」
大仙市からシベリアンハスキーを連れて来場
「去年来れなかったんで今年は来ようと思って、朝から早起きしてっていうか」「なかなか同じ犬種と触れ合えることないんで楽しいです」
会場にはイヌの健康を祈る「犬っこ神社」もあり、愛犬と少しでも長く一緒に過ごせるよう願う人の姿が見られました。
大仙市からラブラドールレトリーバーを連れて来場
「ワンちゃん今8歳です、ちょっと大型犬なんでね、あまりこう寿命がそんな長くないのは聞いてるんですけど、できるだけ健康で長生きしてくれればいいなと思って、それを御祈願しました」
今年のまつりには二日間で約14万人が、イヌはきのうだけで600匹が訪れました。
同じく8日9日の2日間、大館市の中心部で開かれたのは「大館アメッコ市」。
400年以上前から続くとされる、冬の伝統行事です。
山の神様=白ひげ大神もアメを買い求めに山から下りてくると伝えられていて、帰りはその足跡を隠すために、吹雪を起こすと言われていますが…白ひげ大神もゆっくりアメッコ市を楽しんだのでしょうか
8日の大館市は日中、澄んだ青空が広がりました。
「この日にアメを食べるとかぜをひかない」と言い伝えられていて、訪れた人たちは、縁起物の枝アメや色とりどりのアメを次々に買い求めていました。
長~~い行列ができていたのは毎年大人気、「からみアメ」のふるまいです。
木の棒に巻き付けられた昔ながらのやわらかいアメの味わいを、多くの人が楽しみました。
1年の健康をみんなで願って。天候に恵まれた今年の「大館アメッコ市」には、2日間で約6万9000人が訪れました。