「スマート農業」関連の最新機器に熱視線 20日まで秋田市で農業機械の展示会開催
最新の農業機械を集めた展示会が秋田市で始まりました。情報通信技術を活用して、効率的な農作業を行う、「スマート農業」に関する機械に多くの視線が集まりました。
今年で35回目となったJA農業機械大展示会には、30のメーカーから約5,000点が出品されました。
人工知能、AIや、情報通信技術、ICTを活用して生産性の向上につなげるスマート農業に関する機械が多く並んでいます。
まずは、衛星画像とAIを掛け合わせた栽培管理の支援システムの紹介です。
衛星画像からほ場を選ぶと生育のムラや日々の変化を一目で確認することができます。
また、予想降水量などを人工知能が分析し、病気の発生リスクや水の管理に適したタイミングを教えてくれます。
訪れた人は、最新機器へ興味と、コスト面への関心を示していました
続いて、県内の企業が「低価格」「高品質」をテーマに開発した農業用ドローン。
レーダーで地形や作物の高さを認識し、高度を維持しながら指定した場所に、自動で肥料などを散布する機能が搭載されています。
東光鉄工株式会社UAV事業部 草彅孝事業部長
「便利なんだけど、高くてなかなか手が届かないというのが、正直なところだという風に理解しておりまして、まぁそういう意味では、農家さんにとっても、お買い求めやすいような価格と、シンプルな構造で、といったところで、開発提供させていただいたものです」
また会場には、今年4月に販売開始となったコンバインも展示されています。その名も「共同購入コンバイン」。
JAグループが一括で発注し、従来よりもおよそ15%価格を抑えているということです。全国のコメ農家7千人の意見をもとに、ぬかるんだ田んぼでも滑らかに旋回できる機能も搭載されています。
三木爽史記者
「このように、乗用車しか運転したことがない私でも簡単に運転することができます。乗り心地は快適です」
コンバインやトラクターの実演、試乗コーナーも充実しています。
農業の最新技術を体感できるこの展示会は、20日まで秋田市の県立スケート場で開かれています。