秋田市長選立候補予定者2人を学生が招いて討論会を開催
政治や選挙に関心を持ってもらうための取り組みを続ける秋田市内の大学生が、市長選挙への出馬を表明している2人を招き、討論会を開きました。選挙の争点の一つとなる外旭川地区でのまちづくりもテーマとなり、2人はそれぞれが「異なる考え方」を主張しました。
学生「ドキドキしてます…緊張して食べものも喉を通りません」
秋田市雄和にある国際教養大学の1年生が去年設立した団体「選挙クラブ」は、政治や投票への関心を高めるための取り組みを行っていて、24日開かれた討論会は、その一環として開かれたものです。
4月に投票が行われる秋田市長選に出馬を表明している現職の穂積志氏と、4年前の選挙にも立候補した、県議会議員の沼谷純氏が招かれ、市民や学生、約100人が2人の主張に耳を傾けました。
穂積志氏 「皆さんと公約をしてきた4期16年、そういった皆さんとの約束は今ほとんど全て実現をさせていただいた」
沼谷純氏「新しい視点で何かを始められるとすれば、そこは新人の特権かもしれませんけど、そういうところではないかなと」
2人は3つの市の課題について、最初に2分ずつ主張を述べたあと、5分間、その課題について、討論しました。
テーマは、子育てと教育、市の災害対策、そして、外旭川で計画しているまちづくりについて。子育てや教育、災害対策については、2人の意見が一致する点もありましたが、まちづくりについては、考え方が大きく分かれました。
穂積志氏「単なるショッピングモールをつくるということではございません。AI・ICTを使った、例えばゼロカーボン、二酸化炭素を出さない地域にしますよとか、あるいは持続可能な社会基盤をこれからつくっていく。そして同時に交流人口を増やして秋田の新しい活力や魅力をつくっていく。このまちづくりを推進していきたいなと思います」
沼谷純氏「市長ご自身が『スタジアムつくらなければ死んでも死にきれない』ということで、八橋にスタジアムを持っていかれた。また卸売市場に関しては、建て替えのコストが非常にかかるということで大規模修繕に切り替わろうとしているそうしますと、市長はイオンのお話されましたけど、そもそも三位一体の二つが消えてしまっている。県と市とそれからイオンさん3者でもう1回ゼロスタート、リスタートさせていただくべきだと」
秋田市長選は、3月30日に告示され、4月6日に投票が行われます。