「ビームス」でも販売 話題の革靴を製造する大仙市のメーカーなど表彰 秋田県
県の内外で高く評価される製品を手がけたり、県内の経済、雇用に大きく貢献したりしている3つの企業が表彰されました。
脱いだり履いたりがスムーズにできるシューズ。
大仙市の「ユーイーアイ」が、設計から製造までのすべてを自社で手掛ける製品です。
コロナ禍を機に、働き方や装いに新たな価値観が生まれたことに着目し、おととしから販売を始めました。
ユーイーアイ 加藤淳弥 社長
「いつどんな時でもお使いいただきたいという靴なんですけども、コロナで特にそのような傾向が強まったと思うんですが、仕事の場面とプライベートの場面と履き替えて…というところのわずらわしさというか、大変さというのを、一足でいろいろな場面に通用する靴ということで大変重宝して履いていただける」
高級ブランドを含む様々な洋服を扱うセレクトショップの国内大手、「ビームス」でも販売されるなど、注目を集めています。
ユーイーアイのように、県の内外で高く評価される製品を手がけたり、県内の経済・雇用に大きく貢献したりしている企業を称える、「中小企業振興表彰」が、秋田市で行われました。
県内の経済動向を分析する民間団体・秋田経済研究所が1979年から続けている取り組みで、ユーイーアイのほかに、2つの企業も表彰されました
大館市の「小滝電機製作所」は、自動車関連部品の製造のほか、1980年の創業以来、県内から多くの従業員を雇用したことが評価されました。
また、秋田市の企業、「東北安全ガラス」は、自動車用のガラスの修理などを手がけ、海外にも拠点を設けた実績などが評価されました。
3社の代表者それぞれが口にしたのは、企業を成長させるまでの苦労です。
ユーイーアイ 加藤社長
「部品製造の工場を順次計画的に閉じてまいりまして、業種を転換していったそうです。これが弊社の“第二の創業”ということでございました」
例えば、靴の製造を手掛けるユーイーアイは、家電製品の部品製造から靴の製造に業種を転換させた経緯がありました。
苦労の末生み出した、メイドインアキタの革靴を県の内外にさらに広める努力を続けていく考えです。
ユーイーアイ 加藤社長
「ひとりでも多くの全国の方にこの靴を知っていただいて、試していただきたいなということを考えております。そのために私どもも丁寧にいろいろなところに出向いてお伝えをしていくということで、生活ががより豊かになって、ストレスなく人生を楽しんでいただけるような、そういった商品をご提供していけたら何よりかなと思っております」
中小企業振興表彰では、これまでに今年の3社を含め、132の企業や個人が称賛されています。