5期ぶりの増収減益 秋田銀行中間決算 芦田頭取 6月就任後 行員へ新指針「考えたうえで迷ったら、変えるほうを選ぶ」
秋田銀行は、今年度の中間決算が増収減益だったと発表しました。秋田銀行では、歴代最年少で就任した芦田晃輔頭取が、6月から新たなトップを務めていますが、組織や仕事の進め方を変えるため、行員に、ある呼びかけを行っていることを明かしました。
先月、誕生日を迎え、53歳になった、秋田銀行の芦田頭取。歴代最年少でトップに就任してから一つ年を重ねました。中間決算の内容を発表する記者会見に頭取として臨むのは初めてです。
秋田銀行・芦田晃輔頭取
「結論から申し上げると、増収減益という決算内容です」
秋田銀行が8日発表した中間決算の主な内容です。一般企業の売り上げにあたる経常収益は、239億8600万円です。昨年度の中間決算と比べ、50億200万円多くなりました。銀行のもうけを示す純利益は、昨年度に比べ5700万円少ない、24億3800万円でした。中間決算としては2019年度以来の増収減益です。
資金運用や株式の売却による利益が増えたことが増収につながり、純利益については、法人税の増加などの影響で減収だったものの、ほぼ、前の年度並みと説明しました。
今年6月にトップに就任した芦田頭取は、就任からの4か月あまりを、次のように振り返りました。
芦田晃輔頭取
「頭取に就任をしたからといって急に能力が上がるわけでもありませんし、できることがすごく増えるかというとそんなことはないので、頭取というか、その立場になって改めて直面するものはありますから、そういったものを理解をして対処してきたら、あっという間に4か月が過ぎました…みたいなところが正直なところですけれども」
芦田頭取は就任にあたり、組織のあり方や仕事の進め方を変えていきたいとの考えを示していましたが、その第一歩として、行員に、ある呼びかけを行っていることを明らかにしました。
芦田晃輔頭取
「しっかり考えて、変えたほうがいいのか変えないほうがいいのか。『迷ったら、迷わず変えましょうよ』というお話はしてます。何も考えずに変えるっていうことではなくて、もしくは何も考えずに変えないということもなしで、よく考えたうえで、どっちか甲乙つけがたいものがあったら、それは変える方を選びましょうよと」
トップとして取り組む具体的な内容については、来年以降、新たに策定する予定の中期経営計画の中に盛り込んでいく考えです。