災害時などの車の貸し出しへ 秋田市に支部開設
記録的大雨の大規模な被害の判明から10か月となった15日、去年大雨被害に遭った人たちに無償で車を貸し出す支援をした日本カーシェアリング協会が、秋田市に支部を開設しました。
災害時の貸し出しのほか、福祉施設などへの貸し出しにも対応します。
日本カーシェアリング協会の支部は、秋田市にある遊学舎に設けられ、15日に開所式が行われました。
協会は、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市に設立されたあと、全国各地で災害時に車を無償で貸し出しています。
貸し出されるのは、全国から協会に寄付された車です。
車検の期間や走行距離など、一定の条件を満たした車が活用されます。
協会は、去年の記録的大雨の際、県内で延べ248台の車を貸し出しました。
その時の縁と繋がりがきっかけで、全国で4か所目となる支部を秋田に置きました。
協会は、生活に困っている人や地域で支え合い活動をしている人たちなどにも車を貸し出します。
15日は、最初の利用者の秋田市社会福祉協議会に福祉車両が貸し出されました。
秋田支部には、今後約20台の車が配置されることになっていて、生活に車が欠かせない秋田で、有効に活用されることになっています。