全国からも注目 アジサイの名所・雲昌寺 猛暑や少雨を乗り越え色づき始める 秋田県男鹿市
「アジサイ寺」として知られる男鹿市の雲昌寺では、今年もアジサイが色づき始めています。
去年の猛暑や8月に雨が少なかった影響で、例年より花数は少ないものの、厳しい環境を耐え抜いた姿を一目見ようと多くの人が訪れています。
日本海を望む男鹿市北浦の雲昌寺には、約2000株のアジサイが植えられています。
毎年6月から7月にかけて鮮やかなブルーのアジサイが一面に咲き誇り、「アジサイ寺」として親しまれています。
コロナ禍前は参拝客が5万人を超えた年もあったといいます。
今年は8日からアジサイの観覧が始まりましたが、咲いているのは例年の6割ほどにとどまっています。
アジサイは秋に花芽をつけますが、去年は8月以降の記録的な猛暑と雨が少なかった影響で、枯れたものも少なくありませんでした。
男鹿市の去年8月と9月の平均気温は、いずれもその月の観測史上最高を記録。
8月1か月間の降水量は27ミリと、平年の2割にも届きませんでした。
それでも厳しい環境を耐え抜き色づき始めたアジサイを一目見ようと、10日も県の内外から多くの人が訪れていました。
雲昌寺 古仲宗雲 副住職
「去年の猛暑を乗り越えた花っていうのは、我々生きていても必ず困難なことには遭遇するので、そういったものを乗り越えて咲いた花なので、自分の人生に当てはめて花を見ていただければいいなぁと思いますね」
雲昌寺のアジサイは、今月下旬に一番の見ごろを迎えます。
例年より花数は少ないものの、その分栄養が行き渡り、大輪が増えることも期待されるということです。
観覧は来月15日月曜日まで。
今年はライトアップはせず、午前9時から午後5時までアジサイを心ゆくまで楽しめます。